鹿島の守護神、曽ケ端準が現役引退「鹿嶋で生まれ育ち、このまちに鹿島アントラーズが誕生し、 始まりは――」最後も朴訥と、しかし熱いメッセージ
今季限りでの引退を発表した曽ケ端準。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
リーグ優勝7回など数多くのタイトルをもたらす。
J1リーグ鹿島アントラーズは12月24日、GK曽ケ端準(SOGAHATA Hitoshi)が2020シーズンをもって、現役を引退すると発表した。下部組織出身、鹿島で23年間ひと筋でプレーした、文字通りの「鹿島の守護神」がついにスパイクを脱ぐ。
曽ケ端は1979年8月2日生まれ、茨城県鹿嶋市出身、41歳。187センチ・80キロ。
これまでのキャリアは、波野サッカー少年団 ― 鹿嶋市立鹿島中 ― 鹿島アントラーズユース(鹿島高校) ― 鹿島。J1リーグ通算533試合・0得点。
クラブでの獲得タイトルは、Jリーグ7回 リーグカップ5回、天皇杯4回、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)1回、FUJI XEROX SUPER CUP5回、ルヴァンカップ/スダメリカーナ2回、A3マツダチャンピオンズカップ1回。
個人タイトルは、Jリーグヤマザキナビスコカップニューヒーロー賞(2001年)、Jリーグベストイレブン(2002年)、フェアプレー個人賞(2003年)。
日本代表4試合・0得点。2002年日本代表として日韓ワールドカップ(W杯)出場、2004年にはアテネオリンピック日本代表にオーバーエイジとして参戦している。
曽ケ端はクラブを通じて、次のようにコメントしている。
「今シーズン限りで、現役生活を終えることを決めました。
僕は鹿嶋で生まれ育ち、このまちに鹿島アントラーズが誕生し、 始まりは一人のサポーターでした。それがユースに入り、プロになり、一つのクラブでここまで長くプレーできるとは想像もしていませんでした。
鹿島アントラーズで獲得した数多くのタイトル、ともに戦った監督、選手、スタッフ、 フロント、パートナー、自分と関わってくれた指導者、いつも支えてくれた両親、兄、妻、子どもたち、そしてファン、サポーターの方々、すべてが財産です。
このクラブで勝利のためにプレーし、引退できることを、心から嬉しく思います。
23年間、ありがとうございました!」
そのように最後も朴訥と、しかし熱く心のこもったメッセージを残している。
後日、引退記者会見が予定されている。
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[文:サカノワ編集グループ]