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【高校選手権】昌平ベスト8で涙、鹿島内定MF須藤直輝は胸を張る「よりサッカーが大好きになった3年間。この経験はアントラーズで必ず生きる」

昌平高校の須藤直輝。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

コロナ禍、辛いことも多かったが「だからこそ、ここまでみんなで勝ち上がれた」。

[高校選手権] 山梨学院 1-0 昌平/2020年1月5日/フクダ電子アリーナ ※40分ハーフ

 全国高校サッカー選手権、山梨県代表の山梨学院と埼玉県代表の昌平の一戦は、山梨学院が1-0で競り勝ち、ベスト4進出を決めた。

 昌平は須藤直輝と小川優介が鹿島アントラーズ、小見洋太がアルビレックス新潟、柴圭汰が福島ユナイテッドFCにそれぞれ加入内定していることで注目を集めてきた。しかし立ち上がりの失点が響き、その後、攻め続けたものの、山梨学院の組織的な守備を崩し切れなかった。

 1年生から10番を背負ってきたキャプテンの須藤が試合後のオンラインによる取材に応じ、「相手のセットプレーが強いことは分かっていましたが、前半、失点してしまったのは辛かったです。後半、自分たちのやりたいサッカーをやろうということで、徐々にリズムが生まれましたが、最後の質の課題は残ったので、来年、2年生、1年生にそこを追求してほしいと思います」と振り返った。

 須藤はこの1年間を振り返る。

「コロナの影響を受けるなど、辛いことが多く、たくさん辛い経験をしたからこそ、ここまで勝ち進んで来られたと思います。Jリーグ内定4人いますが、決してその4人だけがすごいわけではなく、練習の質など高いレベルでできていたからこそ、ここまで行けたと思います。すごく密度の濃い1年だったと思います」

 須藤は卒業後、鹿島でプレーすることを決めている。最後、この高校生活を振り返るとともに、鹿島に懸ける思いを口にした。

「(藤島崇之)監督と出会い、それに面白いサッカーをする選手が揃っていました。この3年間で、自分のサッカーの幅が広がり、よりサッカーに夢中になり、サッカーが大好きになっていきました。この経験は必ずアントラーズに行っても、生きてくると思います。この経験は絶対に無駄にしてはいけない。昌平のスタイルから技術のある選手という目で見られると思うので、昌平の良さを兼ね備え、もっと成長できたらいいなと思います」

 もっとサッカーに夢中になり、道を究める。昌平から鹿島の須藤大輝へ。その挑戦、とても楽しみだ。

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[文:塚越始]

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