【浦和】湘南戦の直後に倒れた藤原優大、「本人が『できる』と意思を示し、ピッチに戻した」
藤原優大。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
リカルド・ロドリゲス監督が状況を説明。脳震盪の疑いもあり新ルール適用の準備も進める。容態はクラブから発表へ。
J1リーグ浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督が3月5日、翌日のサガン鳥栖戦に向けた記者会見をオンラインで行った。そのなかでスコアレスドローに終わった2日のルヴァンカップ・グループステージ1節の湘南ベルマーレ戦、ルーキー藤原優大について質問を受けた。
青森山田高から今季加入した藤原はその試合でセンターバックとして先発し、トップチームデビューを果たした。しかし試合終盤、相手選手の広げた腕で顔面を強打。しかしピッチに戻ってフル出場を果たしたものの、試合終了の笛とともにピッチに倒れ、担架で運ばれた。
その件について、脳震盪の疑いはなかったかという問いに、指揮官は次のように答えた。
「彼の現象が起こったのはベンチから少し遠いところでした。私たちも脳震盪の疑いがあることを考え、新ルールの適用を考え準備しました(国際サッカー評議会[IFAB]の通達で試験的に、脳震盪の疑いがある場合、5人の交代枠とは別に1人まで交代可能)。宇賀神(友弥)選手がアップを行っていました」
ピッチ脇をドクターらスタッフとともにベンチまで戻ってきた藤原だが、再びピッチに戻りプレー続行。無失点での勝点1獲得に貢献した。
「その後、顔への打撲で、本人も『できる』という意思を見せていたので、ピッチに戻しました。試合後に倒れた姿を見て、これは重傷ではないかと心配になりました。ただ(負傷した)その時点では脳震盪は疑っていませんでした」
リカルド・ロドリゲス監督は、「もちろん選手の健康をまず第一に考えなければいけません。そのタイミングでは、プレーできるという意思を見せていましたので、脳震盪ではないという判断でした」と説明した。
容態については、クラブから発表される予定だ。
J1リーグ開幕戦では阿部勇樹のゴールでFC東京と1-1、続くルヴァンカップの湘南戦はスコアレスドローと、浦和は公式戦2試合連続で引き分けている。鳥栖戦では勝利が期待されるところ。試合は6日15時、アウェーの駅前不動産スタジアムで行われる。
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[取材・文:塚越始]