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浦和MF柏木陽介の完全移籍、岐阜が経緯と本人の決意を報告。背番号42に込めた想いとは?「J2のみならずJ1昇格へ全て捧げる」

ACLのMVPを獲得した柏木。劣勢の展開もゲームメーカーとしてチームを牽引した。写真:徳原隆元

岐阜の宮田社長「契約にあたり、本人と直接お会いし、深い反省と決意を確認しました」。

 J1リーグの浦和レッズは3月12日、MF柏木陽介(KASHIWAGI Yosuke)がJ3リーグFC岐阜に完全移籍することが決まったと発表した。沖縄合宿中の杉本健勇との外食など度重なるクラブの規律違反により謹慎処分を受けて新天地を探していたなか、国内での再出発を決断した。

 浦和、岐阜両クラブから本人、また岐阜の宮田博之、小松裕志社長室ゼネラルマネジャー(GM)のコメントも発表された。宮田社長の話からは、獲得までの経緯が紹介されている。背番号「42」には、岐阜のホームタウン42市町村への感謝の気持ちと決意が込められている。

 柏木は浦和のサポーター、関係者へ次のようにコメントしている。

「改めまして、浦和レッズに関わる全ての皆さまに、ご迷惑をお掛けしましたことをお詫びいたします。昨年も自覚を欠いた行動を起こしたにも関わらず、今回新監督と一緒にチーム一丸となって開幕を迎えなければ ならない大事な時期にチームの和を乱す行為を行ったことを深く反省しています。

 本当に申し訳ありませんでした。このたび、FC岐阜に完全移籍することになりました。浦和レッズで11年間プレーさせていただきました。

 僕にとって浦和レッズというチームは特別です。正直、このような形でチームを離れるとは思っていなかったので、自分が招いたことですが、とても悲しいですし、何より申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 浦和レッズの一員としてACLなどタイトルを獲得できたことはもちろん、2011年に残留争いをしている時に苦しくて大変だったチームを優勝争いに近い熱量で皆さんに応援してもらったことが強く印象として残っています。

 良い時も悪い時も変わらぬ声援をいただいたこと、それと同時に大きなプレッシャーや責任感を感じてプレーできたことは自分にとっての財産です。ただ、その声援を背負い、最高のサポートをしていただいたにも関わらず、Jリーグのタイトルを獲得できなかった ことがとても心残りです。

 今日で浦和レッズを離れますが、FC岐阜でサッカー選手として、人として成長し、これまでの弱い部分を克服して、また埼玉スタジアムでプレーできるように努力します。

 最後になりますが、ファン・サポーターの皆さま、パートナー企業の皆さま、そして自分を支えてくれた浦和レッズに関わる全ての方に感謝しています。本当にありがとうございました」

 一方、岐阜を通じて、次のようにあいさつをしている。

「柏木陽介です。浦和レッズで自分の甘さから結果として規律違反を行ってしまい、移籍先を探すことになった自分に、FC岐阜からオファーをいただき、サッカーができる環境を与えて下さったこと、言葉では言い表せないくらいの感謝の気持ちしかありません。

 今回移籍をさせていただく際に、クラブの方からFC岐阜のホームタウンが42の市町村から成り立っていると伺いました。そこで今回決意と感謝の気持ちを背負って戦うという意味を込めて背番号を”42”に決め、クラブが取り組んでいる地域振興や社会貢献活動にも今後積極的に参加します。

 まずは『子どもたちに夢を!!』『感動を共に!!』というクラブ理念を皆さんに伝えられるようなプレーをして、恩返しの意味でもJ2昇格を実現しますので、共に戦っていただけたら嬉しいです。応援よろしくお願いします」

 また、宮田社長は次のように獲得までの経緯を伝えている。

「この度、柏木選手との契約が締結できて、大変嬉しく思います。 Jリーグで16年間プレーし、そのうち11年間を浦和レッズで過ごし、2年間キャプテンをした選手が、自らの不注意な行動に対して、退団し完全移籍の道を選択したことは反省と覚悟の深さを表わしていると思います。

 契約にあたり、本人と直接お会いし、深い反省と決意を確認いたしました。 様々な話をするなかで、さすがはJリーグで豊富なキャリアを歩んできた積極的な選手であり、柏木選手から『FC岐阜の勝利とJ2のみならずJ1昇格のために全てを捧げる』という熱い真摯な想いをプレーで表すとの決意も聞いております。

 また、これまで東日本大震災への支援活動なども積極的に取り組んできたので、FC岐阜が『オール岐阜』体制のチームであり、発足当時から大切にしている全42市町村に対する社会貢献活動(ホームタウン活動)にも積極的に参加していきたいとの想いも聞いています。

 一日でも早く岐阜の地に慣れ親しんで、チーム活動と共に種々の活動にも頑張ってもらいたいと願っています。安間監督のもと、チーム一丸となって、今シーズンのスローガンである『躍動』の通り、30人の選手全員で熱く戦って参りますので、引き続きご声援下さいますよう、何卒よろしくお願い申し上げます」

 さらに小松社長室GMも、「この度、柏木選手と契約を締結できたことは双方にとって良い結果になると確信しております。これまでの経験をピッチで発揮し、J2昇格に貢献してくれることを期待しています。ファン・サポーターをはじめ、皆様に喜んでいただけるように引き続き邁進して参りますので、どうぞよろしくお願いいたします」と、J2復帰への貴重な戦力として期待を寄せている。

  柏木は1987年12月15日生まれ、兵庫県出身、33歳。176センチ・73キロ。御津スポーツ少年団 ― 御津町立御津中 ― サンフレッチェ広島ユース ― 広島 ― 浦和 ― 岐阜。浦和では2016年ルヴァンカップ、2017年AFCアジア・チャンピオンズリーグ、2018年に天皇杯優勝を果たしている。

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[文:サカノワ編集グループ]

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