【浦和】リカルド監督が語った横浜FMポステコグルー監督のポジショナルとの共通点「アイデアが似て、サッカーの好みも近い」
浦和のリカルド・ロドリゲス監督(左)、横浜FMのアンジェ・ポステコグルー監督(右)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
一方、相違点も。14日に日産スタジアムで対決。
[J1 4節] 横浜FM – 浦和/2021年3月14日13:00/日産スタジアム
浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督が3月12日にオンラインによる記者会見に臨み、2日後に行われる横浜F・マリノス戦に向けて抱負を語った。
昨季は1分1敗。リーグ再開初戦となった7月のホームゲームはスコアレスドローだったが、11月のアウェーゲームは2-6の大敗を喫している。新生リカルド体制として、ポゼッションを志向するチーム同士、思い切って挑む一戦にもなる。
「F・マリノスは非常にいいチーム。前線からの激しいプレスがあり、ボールポゼッション率が現在リーグで最も高いです。縦へのプレーが得意で、シュートやドリブル、スピードのあるプレーを持っています」
そのように横浜FMの強さを認めるリカルド監督は、「自分たちはしっかりボールを保持できればと思います。守備のことだけを考えてカウンター狙いという戦いはしたくありません。勇敢に攻撃を仕掛けていき、浦和レッズがどんなチームであるか、私たちのアイデンティティを示したいと思います」と意欲を示す。
リカルド・ロドリゲス監督、横浜FMのアンジェ・ポステコグルー監督、ともに5レーンの理論をもとにしたポジショナルプレーをチームに落とし込む。ただ、ゴールに向かう志向は大きく異なる。ポステコグルー監督のもとでプレーした経験のある山中亮輔は以前、リカとボスのスタイルの差異について、次のように興味深い話をしていた。
「周りの選手のポジションを見ながらという点は、似ているところがあります。ただ正直、全然違っているなと思っています。マリノスの時はだいぶインサイド(5レーンのハーフスペース)に入っていく感じでしたけれど、そこまでトガった感じではなく、もっとマイルドな、サイドバック的と言える動きも求められます。似ているようで違うなと思いながら、個人的にはやっています」
そのあたりについて、リカルド監督もポステコグルー監督のスタイルとの共通点と相違点について、次のように語った。
「私たちのアイデアや考え方と似ていて、どんなサッカーを好むかも近いものがあると思います。F・マリノスはでき上がっているチームだと言えます。1年かけてチームを作り、翌年にリーグ優勝しました。お互いに高い位置でのプレスを好み、ポゼッション率を高めていくところは近いと思います。ただ選手の特徴によってサッカーは変わっていきますし、F・マリノスの場合は縦に速いプレーやサイドの突破が特徴になっていると思います」
プレッシングの攻防、突破されたあとのリカバー、逆襲への手筈、交代カード――。両監督のマネジメントにも注目が集まる。
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[文:塚越始]