【浦和0-0札幌】あえて割り切る。西川周作が明かした札幌対策「どちらかと言うとつなぐよりも―」
オンラインによる取材に応じた浦和の西川周作。協力:浦和レッズ
ミシャスタイルに対し、スコアレスドローで戦い切った舞台裏。
[J1 5節] 浦和 0-0 札幌/2021年3月17日/埼玉スタジアム
J1リーグ5節の浦和レッズ対北海道コンサドーレ札幌戦、札幌がボール保持率で上回り、一方、浦和は縦に素早く仕掛け、そのなかで両チームともにチャンスを作り出していった。しかし互いにゴールネットを揺らすことはできず、スコアレスドローに終わった。
浦和のGK西川周作は試合後のオンラインによる取材で、今回はあえてキャンプから取り組んできた“つなぐスタイル”を封印して戦ったと明かした。
「自分たちがキャンプでやってきたことを、どちらかと言うと今日はやらずに戦った90分でした。その『割り切り』は、監督からも話がありました。ここで我慢強く、どちらかというとつなぐより、蹴る、セカンドボールを拾う、球際で負けないところを今日は重視してプレーしていました」
あえて「蹴る」選択をしたというのだ。西川は続ける。
「その我慢強さ。つなぎたいけれど、しっかり杉本(健勇)選手を起点に攻撃を始める割り切りが、みんなできていました。全然ネガティブな雰囲気はありません。こうした戦いも長いシーズンのなかでは非常に大事になっていきます。いい意味でのキッカケを作れたかなと思います」
スタンスとしては、相手の狙い通りにはさせないこと。西川は「行ける時は行き、行けない時は戻ってディフェンスラインと距離を保って守備をしようというやり方。相手の狙いにハマらないようにしようという話はしていました」と説明し、最低限の結果=勝点1を掴んだことを前向きに捉えていた。
戦い方の幅と選択肢を増やす――リカルド・ロドリゲス監督のもと、今後の戦い方の一つの指針も示された一戦だったとも言えた。
次節は3月21日、昨季王者の川崎フロンターレと埼玉スタジアムで対戦する。浦和の守護神は「川崎は非常に力のあるチームで、チャレンジしていかなければいけない相手。ホームでできるのはプラス。リスペクトしすぎないことが大事で、いつも通り自分たちのサッカーをすることにトライしたいです」と意欲を示した。
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[文:サカノワ編集グループ]