中村憲剛氏がJFA登録制度改革の検討メンバーに就任「より多くの子供たちや学生、シニアの方にサッカーを楽しんでいただくために」
川崎の中村憲剛。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
選手や審判、指導者などに含まれないサッカーを愛する仲間が、ともにサッカーを楽しめる環境を作り、自らが主体者となっていけるメンバーシップ制度の導入などを検討へ。
日本サッカー協会(JFA)は4月15日、登録制度改革本部の「JFA Growth Strategist(JFA グロース・ストラテジスト)」 に中村憲剛氏が就任したと発表した。
昨シーズン限りで現役引退した中村氏は、川崎フロンターレリレーションズオーガナイザーや解説者、ロールモデルコーチを務めるなど活動を展開。JFAは現在、新たな登録制度やメンバーシップ制度の設計を進めていて、中村氏に「JFA Growth Strategist」として、選手目線や多くのファン・サポーターと関わってきた視点から JFAの各種サービスなどについて助言やサポートを求めていく。
中村氏は次のようにコメントしている。
「この度、『JFA 登録制度』の改革および新たなメンバーシップ制度を確立するための検討プロジェクトメンバーを務めさせていただくことになった中村憲剛です。新たなプロジェクトのメンバーの一員になることができ、とても光栄に思います。 実際にサッカーをする息子、娘の父親として少年・少女サッカーのリアルな現場を見てきました。『登録制度』の改革に携わるにあたり、リアルな現場を見てきて自分なりに感じたこと、思ったことを微力ですが活かしていけたらと思っています。そして、より多くの子供たちや学生、シニアの方にサッカーを楽しんでいただくために、プロジェクトメンバーの皆さんと共に考えていきたいと思います」
<JFA の登録制度改革について>
JFAは2020年12月26日、サッカーの力で社会に夢と希望を、あらゆるサッカーの活動を通じてより多くの人々に感動を、そしてJFA100周年にあらためてサッカーの価値を問うことをコンセプトに、「JFA中期計画 2021-2024」を発表。JFA2005年宣言で掲げている「2050年までにサッカーを愛する仲間=サッカーファミリー1,000万人」に向けて、この中期計画のひとつの重点項目として、登録制度の改革などに取り組んでいくことになった。
現在の制度は、JFA主催の競技会に参加する現役選手や指導者、審判、一部の運営役員が年度ごとに登録するもので、これまでの日本のサッカーのあらゆる活動を支える基盤となってきた。今回の制度改革では、既存の登録制度の重要課題を抜本的に解決するだけでなく、選手や審判、指導者などに含まれない多種多様なサッカーを愛する仲間が、ともにサッカーを楽しめる環境を作り、自らが主体者となっていけるようなメンバーシップ制度の導入などを検討している。今回、中村氏に参画してもらう「登録制度改革本部」は、サッカーファミリーの視点に立って、 この制度改革を主導していくものとなる。
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[文:サカノワ編集グループ]