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サイゴンFCが松井大輔、高崎寛之を登録除外、日本人スタッフ現役復帰へ

松井大輔。(C)SAKANOWA

霜田正浩監督はすでに解任。「Jリーグ路線」は頓挫!?

 ベトナム主要メディア『LAO DONG』は4月18日、同国1部リーグのサイゴンFCが元日本代表の松井大輔、FC岐阜や松本山雅FCでプレーした高崎寛之、そして韓国人MFウ・サンホ、この3人の外国籍選手を選手登録から除外したと報じた。一方、クラブスタッフになっていた苅部隆太郎氏がこのあと選手登録されることになったそうだ。

 サイゴンはこれまでリーグ3勝1分6敗(3得点・10失点)で14チーム中13位と低迷。今シーズンは「Jリーグ路線」にシフトし、前レノファ山口監督の霜田正浩氏を指揮官に招へいしていた。さらに2010年の南アフリカ・ワールドカップ(W杯)で日本代表の主力として活躍した40歳の松井大輔を新戦力の目玉として補強。実績のある高崎も加えた。

 しかし開幕3連敗を喫したところで霜田監督が解任に。さらにこのタイミングで、3人が選手登録から外されるという、事実であればあまりにショッキングな事態に。

 日本で20年以上生活していたサイゴンのチャン・ホア・ビン社長兼CEOはJリーグクラブ型の経営・育成・戦略を取り入れると息巻いて取り組んできた。すでにFC東京との提携も昨年に発表するなど、ベトナムサッカー界に新たな風を送り込んできた――はずだった。

 記事によると、今回は低迷打破への決断で、現場からの要望があったという。松井は「当初好パフォーマンスを見せていたものの、体力的にも維持できなくなっていた」、高崎は「まだなんの痕跡も残せずにいる」と評している。

 直近のハイフォンFC戦は、松井、ウ・サンホが先発。高崎はベンチスタートだった。しかし54分と早い時間帯にサイゴンの選手が退場処分を受け、結局スコアレスで引き分けている。これまでのリーグ戦の成績は、松井が6試合・0得点、高崎が4試合・0得点。

 そうしたなか、28歳の苅部氏がチームのフロントに回っていたが、AFCカップに臨むため、改めて選手登録されるそうだ。サイゴンの助っ人は、ブラジル人DFチアゴ・メロ、セネガル人DFパプ・ディアキテは引き続き登録され、そこに苅部氏が加わる。さらにはストライカーの獲得を検討しているということだ。

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[文:サカノワ編集グループ]

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