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【浦和】ユンカーが移籍の背景、日本を選んだ理由、決意を語る。「背番号7のユニホームを買って下さい。後悔させません!」

オンラインでの取材に応じた浦和のキャスパー・ユンカー。協力:浦和レッズ

Jリーグ3人目のデンマーク人選手。その“少なさ”も挑戦心と冒険心を駆り立てられる要因に。

 J1リーグ浦和レッズに加入したデンマーク人FWキャスパー・ユンカーが4月29日、オンラインによる取材に応じて、レッズを選んだ経緯や背景、そして新天地での決意などを語った。

 昨季はノルウェーリーグのFKボーデ・グリムトで25試合・27ゴールと活躍し得点王と最優秀選手に輝き、リーグ制覇を成し遂げた。27歳のデンマーク人ストライカーはイタリア・セリエA、ロシア、トルコなどからもオファーがあったなか、なぜ浦和を選んだのか。その理由を次のように語った。

「ヨーロッパの他の国に行くオプションもありました。僕はまったく別の文化を経験したかった。フットボーラーとして、あらゆるところに行きチャレンジできます。その中でアジアでプレーしたいと思ってきました。浦和というビッグクラブの名前がテーブルに乗り、そこで『ノー』とは思えませんでした。次へのステップであり、この浦和のファンを含め、サッカーを愛する人たちの中で活動できることを嬉しく思います」

 一方、昨季まで在籍したボーデ・グリムトには、次のように感謝の思いも語っていた。

「昨年は素晴らしいシーズンを過ごすことができました。クラブにとても感謝しています。本当によくしてもらいました。信じられないような1年で、歴史を作れました。その一部分になれたことを嬉しく、何より監督には成長させてもらえたと感謝しています」

 そしてJリーグでは、ヴィッセル神戸の黎明期を築いた元デンマーク代表FWミカエル・ラウドルップ、元浦和で日韓ワールドカップ(W杯)にも出場したDFブライアン・スティーン・ニールセンに続き、3人目のデンマーク人選手になる。その“少なさ”も、むしろ挑戦心と冒険心を駆り立てられたと言う。

「日本に惹かれたもう一つの理由が、今まで多くのデンマーク人の選手が来ていなかったこともあります。偉大な二人の選手がいて、彼らに続き自分が3人目であることも嬉しいです。スカンジナビアの選手、デンマークの選手がいいプレーをするところを見せたいです。様々な地域のより多くの選手がこの日本で冒険できることを望んでいます」

 そんなユンカーとアジアの頂点を再び目指す浦和の思い――まさにその両者の野望が噛み合って実現した今回の移籍と言える。

「自分がサッカー選手であることを、とても幸運だと思っています。サッカー選手であれば、サッカーが違う文化に連れて行ってくれます。いろんなところへ旅ができます。ヨーロッパ人で日本に住んだ経験があると言える人はそんなに多くありません。このような文化に触れ、人間としても成長できると思っています。もちろんサッカーがエキサイティングであり、とても合っています。そこが一番大事なところです」

 ユンカーは「長くプレーしたい。サッカーは人生そのものであり、ここで長く続けたいです」と強く語る。そして浦和のファンとサポーターに向けて「まずチームに順応し、ゴールやパフォーマンスで勝利に貢献したい。そのためにもハードワークをします」と意欲を示す。最後には「皆さんと1日も早くスタジアムでお会いしたいです。背番号7のユニフォームをぜひ買ってください、後悔させません!」と笑みを浮かべて言い、しっかりと締めた。

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[取材・文:塚越始]

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