【川崎3-2名古屋】起死回生の圧巻ミドル、稲垣祥は「森下選手を褒めてほしい」
川崎戦のあと、オンラインの取材に応じた名古屋の稲垣祥。協力:川崎フロンターレ
天王山は2連敗。「あのパスがくれば決められる自信はありましたが――」。
[J1 12節] 川崎 3-2 名古屋/2021年5月4日15:00/等々力陸上競技場
J1リーグ12節、首位の川崎フロンターレと2位名古屋グランパスの天王山2連戦、3点先取した川崎に名古屋が猛追したもののあと1点届かず……。3-2で川崎が等々力決戦を制し、両者の勝点差は9に広がった。
名古屋の起死回生の一撃を決めたのが日本代表MF稲垣祥だった。川崎相手に2試合トータル7失点を喫し、1点も返せずにいたなか、73分、反撃の狼煙をあげる強烈なミドル弾をねじ込んでみせた。この1点で名古屋にスイッチが入り、83分にはマテウスの直接FKも決まり1点差に……。奇跡が起きる予感も漂った。が、やはり川崎の壁は厚く、もう1点は奪えなかった。
稲垣は試合全体について、「(試合開始から)そこまで悪くないと手応えを感じていました。前回の戦いから修正できるポイントは修正し、それがしっかりいい方向に多々表れていました。何か全部崩すのではなく、もう一度、準備してきたこと、今まで積み上げてきたものをしっかり出すように意識していました」と振り返る。
そしてまさに稲垣の真骨頂とも言えたゴールシーンについて、次のように語った。
「あのパスをくれれば決められる自信はありますが、やはりそこまで行った森下選手のオーバーラップからのクロス、そっちを僕は褒めてあげてほしいと思います。彼の推進力は、あの場面に限らずいくつもチームにポジティブな要素をもたらしてくれます。以前のホームの試合で森下選手が出た時も、本当に素晴らしいプレーをしてくれました。彼のような勢いをもたせられるプレーヤーがいるのは、僕たちにとって励みになりますし、今後にも明るい材料だと思います」
そのように名古屋のダイナモは右サイドバックとして65分から途中出場した森下龍矢を、流れを変えたキーマンに挙げていた。
「今回自分たちでも修正すべきところはして戦いましたが、地力の差で負けました。今の僕たちの力を認識できた、この2試合だったと受け止めています」
稲垣は首位・川崎に2連敗を喫した現実を受け止め、ここからさらなる進化と逆襲を誓っていた。
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[文:サカノワ編集グループ]