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松井大輔が激白「給与未払い、僕の時もあった」。浅野拓磨へエール「ビッグクラブに行けるチャンスがあるなら前に進むべき」

松井大輔(左)、浅野拓磨(右)。(C)SAKANOWA

パルチザンはFIFA管轄機関に訴訟を起こすと徹底抗戦の構えだったが、ここに来て――。

 日本代表FW浅野拓磨が慢性的な給与未払いのためセルビア1部パルチザン・ベオグラードを退団すると自身のSNSとブログで表明した「給与遅配問題」は、国内外で大きな関心事となっている。パルチザンは公式サイトで、FIFA管轄機関に訴訟を起こすと正当性を主張していた。そうしたなか元日本代表の松井大輔(現・サイゴンFC/ベトナム)が5月4日から5日にかけて、自身のSNSのインスタグラム(アカウントは matsuidaisuke_official )のストーリーズで「給与未払い、僕の時もあった」と激白、自らの経験をまじえて浅野にエールを送っている。

 フランス、ロシア、ポーランド、ベトナムと様々な国でプレーしてきた松井だが、今回そのどのチームで「給与未払い」が起きたかは触れず、次のように語りかけるように綴る。

「海外ではよくあるよね。
 給与未払、僕の時もあった。

 今もあるか分からないが
 3ケ月未払いの場合は移籍金なしのフリーで移籍できたけれどね。

 浅野くんの主張は当たり前だけど」

 そのように浅野が異議を唱えた勇気ある行動を後押しする。さらに5月11日に40歳の誕生日を迎える松井は具体的な話を続ける。

「所属しているチームメイト、自国の選手達には払われて外国人には未払いとかはよくある話だから
 そのギャップはあるかもね」

 そして松井は浅野にビッグクラブ行きを狙えるチャンスだからこそ、「自分を信じて頑張ってください」とエールを送る。

「それに選手の寿命は短いし海外ならなおさら。
 ビッグクラブに行けるチャンスがあるなら前に進むべきだよ。

 しっかりと代理人と話すことだね。

 サッカー選手は個人事業主。

 海外では自分の身は自分で守らないといけない時があるよね」

 また、当初は浅野に300万ユーロ(約3億9000万円)を請求するなどというパルチザンサイドの“主張”が多くのメディアで強調されて報じられてきた。しかし実際に給与遅滞が起きていたのは事実で、浅野のほうが優勢――という見方を伝えるセルビアのメディアも増えつつある。

 昨季イングランド・プレミアリーグのアーセナルFCからパルチザンに加入、浅野は今季リーグ33試合・18ゴール・8アシスト、カップ戦やヨーロッパリーグ(EL)予選を含めた公式戦通算40試合・21ゴール・10アシストを記録している。日本代表にも選出され、3月のモンゴル代表戦ではゴールを決めてみせた。26歳のジャガーはまさに乗りに乗っている状況だ。

 そんな松井の後押しも受けて、浅野は晴れて自身の目標とするステージに立つことができるか。どちらか、あるいはそれぞれが譲歩のような姿勢を示すことはあるのか? 次なる展開を待ちたい。

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[文:サカノワ編集グループ]

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