Jリーグ挑戦も?ハビ・マルティネスは移籍先「まだ分からない」。イニエスタ契約延長で日本行きの期待膨らむ
バイエルンのハビ・マルティネス。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
在籍した全てリーグ9連覇達成のバイエルン退団。スペインの古巣2クラブも獲得に動くが――。
今シーズン限りでドイツ・ブンデスリーガのバイエルン・ミュンヘンを退団することが決定した元スペイン代表MFハビ・マルティネスがこのほどドイツメディア『キッカー』のインタビューに応じて、将来について語った。その発言が移籍専門サイト『FICHAJES FUTBOL』などでも報じられた。
元スペイン代表である32歳の守備のスペシャリストは退団後について、「1年、3年、10年、あとどれぐらい続けるのか。それはこの足が決めること」と語っている。また、注目される移籍先だが、ブンデスリーガのラスト2試合に臨む通称バブル(宿泊施設、練習場、スタジアム以外には移動せず完全隔離される)に入る前、次のように語ったそうだ。
「私はあらゆる面でオープンにして、自分にとって最適な選択肢を探しています。まだ分かりません。夏にアイェグイ(スペイン北部)の自宅で決めます。まずバイエルンとの別れになる最後の2試合に全て焦点を当てます」
彼の古巣であるスペインのCAオサスナ、アスレチック・ビルバオが獲得に乗り出している。ただしサラリーはバイエルンが支払っていた額と比較すれば、「足元にも及ばない額」になると見られるそうだ。
さらにスペインメディア『アス』は、イタリア・セリエA、アメリカ・メジャーリーグサッカー(MLS)、そして日本のJリーグからもオファーが届いていると報じてきた。
2012年8月に4000万ユーロ(約52億8000万円)と、守備のスペシャリストに対し破格と言える移籍金でアスレチック・ビルナバオからバイエルンに加入。それから9年間、いきなり3冠達成、そしてリーグ9連覇達成。UEFA欧州チャンピオンズリーグも2度制した。多くの夢を叶えてきた男が次に優先することは、果たして何か。
先日には2010年の南アフリカ・ワールドカップ(W杯)、2012年のEUROでスペイン代表のチームメイトだったアンドレス・イニエスタが、ヴィッセル神戸と2023年まで契約を延長すると発表した。さらに浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督、清水エスパルスのロティーナ監督、徳島ヴォルティスのダニエル・ポヤトス監督、アルビレックス新潟のアルベルト監督、FC今治のリュイス・プラナグマ・ラモス監督と、日本ではスペイン出身の指揮官が外国籍の“最大勢力”になっている。
スペインの育成・練習、さらに地域連携などあらゆるメソッドが取り入れられる傾向が進むなか、ハビ・マルティネスが来れば、Jリーグにとって大きな相乗効果が期待できる。イニエスタのように、クラブのビジョンに共鳴すれば――チャンスはあるか。
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[文:サカノワ編集グループ]