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豊田、ギオン、ノエスタがコロナワクチン大規模接種会場に。神戸の三木谷会長「米の2週遅れ」とスピード重視の対策期待。Jリーグ&全国知事会で連携

合同で記者会見を行ったJリーグの村井満チェアマン(左)、全国知事会の飯泉嘉門会長(中央)、ヴィッセル神戸オーナーである楽天グループの三木谷浩史会長(右)。強力:Jリーグ

スタジアム活用、打ち手のアシスト、若者への啓発を実施へ。

 Jリーグは5月14日、全国知事会と連携して新型コロナウイルスワクチンの大規模接種を実施するための協力を行うことを決定したと発表した。Jリーグの村井満チェアマン、全国知事会の飯泉嘉門会長(徳島県知事)、 ヴィッセル神戸を運営する楽天グループ株式会社代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏がオンラインによる記者会見を行い、今後の展開と期待などを語った。

 Jリーグがホームタウンとする全国40都道府県と、今回ワクチンの大規模接種を実施する場合に「全力で協力していく」(村井チェアマン)ことで合意した。両者が連携して実施していく項目は、以下の3点だ。

・スタジアムでのワクチン接種が行われる場合、Jリーグクラブがそのサポートを実施する。

・チームドクター、研修医、潜在看護師ら注射の「打ち手」への協力促進

・特に若い方たちへのワクチン接種の啓発

 ワクチン接種の具体的な実施方法などは各都道府県に委ねられており、Jリーグはあくまでもサポートの立場に回る。そうしたなか、すでに名古屋グランパスの豊田スタジアム、町田ゼルビアのギオンスタジアムが今後の大規模接種会場に内定。ノエビアスタジアム神戸も正式発表まで近づいている段階だという。

 高齢者や医療従事者へのワクチン接種がまず7月を目途に優先して実施されているが、今回は特にその後を見据えての連携に。一般への接種に移行した際、スムーズに大規模接種が行えるように、スクラムを組んだ。

 飯泉会長は「(一般への大規模接種は)未曽有の一大プロジェクトをしなければいけない。この申し入れには、非常にありがたく思っています」と語り、具体的にJリーグの培った誘導ノウハウなどを採り入れていきたい意向を示した。

 また三木谷氏は「(菅義偉)総理も語っていますが十分なワクチンの供給量があるなか、オペレーションを見直す必要があります。とにかくスピード重視で考えていかないといけないと思います。7月の高齢者の方々への接種完了から、半年や1年とは待てない状況にあり、スムーズなワクチン接種の体制を作らなければいけないと思っています」「アメリカはすでにこの問題が解決に向かっています。日本は半周どころか2周ほど遅れていて、危機感を覚えています」と語った。知事会、Jリーグ、そしてヴィッセルのホームタウンである神戸市の協力に感謝する一方、ワクチン接種の周知活動などには「村井チェアマンは非常にパワフルなので、やってくれると信じています」とも期待を寄せた。

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[文:サカノワ編集グループ]

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