【ACL】「新たな目標へ」これがイニエスタだ!1ゴール、先制点アシスト。広州恒大撃破の神戸が決勝T進出を決める
イニエスタが1得点・1アシスト、全ゴールに絡む圧巻の活躍!写真:ヴィッセル神戸/(C)VISSEL KOBE
「違った大会に臨めば、選手にとって新たなモチベーションにもなる」
[ACL GS3節] 広州恒大1-3神戸/2020年11月25日/ハリーファ国際スタジアム
アジアチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ(GS)3節、ヴィッセル神戸が中国の広州恒大に3-1の勝利を収め、集中開催となったカタールラウンドで幸先の良いスタートを切った。神戸のキャプテン、アドレス・イニエスタが1得点・1アシストなど全ゴールに絡む圧巻のパフォーマンスを見せた。GS2連勝の神戸は早くも決勝トーナメント進出を決めた。
神戸がGSですでに1勝を挙げていたマレーシア代表のジョホール・ダルル・タクジム(Johor Darul Ta’zim)が、新型コロナウイルスによる渡航制限のため参加辞退を表明。その試合結果と勝点3が「無効」になってしまった。
今回の対戦相手は、現在中国超級(1部)リーグ1位の広州恒大である。今後を占ううえでも、非常に重要な一戦に臨んだ。
しかし気持ちをいったんリセットした選手たちが躍動。とりわけ元スペイン代表MFイニエスタが改めて世界のトップに君臨してきた堂々とした存在感を、ドーハでも見せつける。
44分、ペナルティエリア内でロブパスを受けた背番号8は、正確なトラップから左サイドを縦に抜け出し、DFのタイミングを外す右足アウトサイドのマイナスのパスを放つ。そこに走り込んだ古橋亨梧がシュートをねじ込み、神戸が先制する。
その後、コーナーキックからのオウンゴールで追い付かれるが、神戸はゴールを狙っていく。
74分、中盤での縦パスをイニエスタがスルー。そこからのフリックを受けた途中出場のドウグラスが豪快に攻め上がり、左足のバズーカ弾をねじ込む!
そして84分、ドウグラスが左サイドをえぐったあとのパスを受けたイニエスタがボレー。弾き返されたあとにボールを収め、次は冷静にゴール隅へコントロールショットを決めた。
イニエスタはこの試合の主催者発表のマン・オブ・ザ・マッチに選出。試合後の記者会見では「この重要な一戦、勝点3を獲得するのに値する質を見せられて喜んでいます。行けるところまで、できる限り勝ち進みたい。この素晴らしいスタジアム、素晴らしい施設を提供してくれて感謝しています」と喜んだ。
Jリーグでは5連敗を喫していた。しかし、環境と大会が変わったことで、気持ちも“リセット”された。そして勝利により大きな自信を得た。
「新しい大会に参加し、新しい目標を持って進んでいく大会。その初戦にいい形で入ることができました。特にディフェンス面で非常にいいプレーができました。ボールをキープして、いいプレーができたと思います。最近(Jリーグ)のことを考えると結果にも満足していますし、ゴールで勝利に貢献できたことを嬉しく思います」
イニエスタは安堵するとともに、“いける”という確かな感触を得た。
「Jリーグではいい成績を収められず、非常に難しい1年でした。新しい地で違う大会に臨むことは、選手にとって、時にプラスアルファのモチベーションになります。実際にいいプレーを見せられたのも、その一つの結果だと思います。ここから勝ち続けるためのモチベーションになりました」
勝つことで一体感は生まれる。神戸が中国の強豪相手に収めた大きな1勝。その中心にイニエスタがいた。
3チーム総当たりのため、2連勝の神戸は勝点6に。広州恒大、水原三星ブルーウイングスは勝点1。残り2試合だが、広州恒大と水原三星が星を潰し合うため、神戸の勝ち抜けが決定した。次戦は11月28日19時から再び広州恒大と対戦する。
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[文:サカノワ編集グループ]
Topics:AFC Asia Champions League:This is Iniesta! Vissel Kobe Decides to Advance to the Final Tournament