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久保建英が痺れるヘタフェ残留決定弾!背番号5を高々と掲げイエローカード、主審と謝罪の握手

久保建英がヘタフェの残留を決める一撃! (Photo by Angel Martinez/Getty Images)

苦しんだシーズン、リーグ初ゴールがホーム最終戦で飛び出す。

[スペイン1部 37節] ヘタフェ 2-1 レバンテ/2021年5月16日(日本時間17日1:30)/コリセウム・アルフォンソ・ペレス

 ラスト2試合と最終局面に突入したスペイン1部リーグ37節、ヘタフェCFの日本代表MF久保建英がレバンテUD戦、途中出場から1-1で迎えた84分にドリブル突破から左足のミドルを突き刺した。これが決勝点となりチームは最終節を前に、1部残留となる17位以上を確定させた。久保の今季リーグ初ゴールが、チームにとって最重要な場面で飛び出した。

 試合は13分、カルレス・アレニャが決めてヘタフェが先制に成功する。しかし30分、ゴンサロ・メレロに決められて、1-1に追い付かれてしまう。そしてそのまま拮抗した展開で、終盤に差し掛かる。

 すると75分、残留確定を果たそうと勝負に出たヘタフェのホセ・ボルダラス監督は3枚替えを敢行。久保建英は先制点をアシストしたマルク・ククレジャと代わってピッチに立つ。さらにRCDマジョルカ時代のチームメイトだったコロンビア代表FWクチョ・エルナンデスも骨折からここで復帰を果たし、22歳のFWフアン・イグレシアスも投入される。

 迎えた84分だった。カウンターから中央やや左サイドを持ち上がった久保が左足を強振! 鋭い弾道をゴールネットに突き刺してみせた。

 ゴールを決めた直後、ユニフォームを脱いで背番号「5」を高々と掲げた久保はイエローカードを受けたが、主審に謝罪の意を込めて握手をかわす。その後、ホームチームは一人退場になり数的不利になりながらも、2-1で逃げ切ってみせた。

 ヘタフェは9勝10分18敗(28得点・43失点)の勝点37で、今季の16位以上が決定。降格圏18位のエルチェCF、残留ライン17位の岡崎慎司の所属するUDウエスカと4ポイント差をつけて、1部残留を確定させた。

 レアル・マドリードからのレンタルで臨んだスペインでの2シーズン目、苦しんだ19歳の久保がまさに渾身の一撃を決めてみせた。試合後は歓喜の輪ができ上がり、ククレジャとも熱い抱擁をかわして……その中心にはヘタフェの「5番」がいた。

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[文:サカノワ編集グループ]

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