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アルミニア堂安律の完全移籍に「コロナ割」4億円希望、PSVの設定額と3億円以上の開き?

堂安律。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

ビーレフェルトの1部残留が条件か。最終節、生き残りの条件は――。

 アルミニア・ビーレフェルトは5月15日のドイツ・ブンデスリーガ1部33節、TSG1899ホッフェンハイムと1-1で引き分けて、2試合連続で勝点1を積み上げ1部リーグ残留へ“半歩”前進した。残留圏内ギリギリの15位で、プレーオフ圏16位のヴェルダー・ブレーメンと1ポイントリードして、最終節に臨む。

 オランダ1部PSVアイントホーフェンからビーレフェルトに期限付き移籍中の日本代表MF堂安律は今季これまでリーグ33試合・4得点・3アシストと、チームの中心的存在となって貢献してきた。このまま残留のミッションを果たせれば、最大の功労者の一人となる。

 そしてビーレフェルトは完全移籍での堂安の獲得を希望しているが、どうやら条件面でまだ両者に開きがあるようだ。

 ドイツメディア『リーガ・インサイダー』によると、PSVは堂安の移籍金を550万ユーロ(約7億3000万円)に設定していると言われる。しかしビーレフェルトが支払える上限は300万ユーロ(約4億円)と、3億円以上も差があるのだ。2024年6月まで契約しているPSVも堂安の能力は高く評価しているだけに、安売りするつもりはない。ただしドイツの名門クラブは世界中のサッカー界がパンデミックの影響を受けるなかで、「コロナ割」を期待しているということだ。

 ビーレフェルトはここ7試合、2勝4分1敗とコツコツと勝点を積み上げてきた。5月22日(日本時間22:30)の最終節はブンデスリーガ今季デュエル勝利数1位の遠藤航が出場停止となるVfBシュツットガルトとのアウェーゲームだ。

 堂安、そして奥川雅也は先発が予想される。勝利を収めれば、文句なしで残留が確定できる状況にある。とはいえ結果によっては一気に自動降格圏の17位まで転落する可能性もあるというひりつく状況だ。22歳の日本代表レフティの来季去就決定も、まずは全日程を終えてからになるだろう。

 まずは今週末、堂安と奥川がサッカー人生をかけた舞台に立つ。

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[文:サカノワ編集グループ]

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