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「下手したら死にます」松本GK村山が頭を激しく蹴られる。栃木監督の“指示”も関係?選手生命に関わると警鐘

松本の村山智彦(2019年4月撮影)。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

ボールを倒れこんでキャッチしたところ、山本廉が右足を振り抜き――。

[J2 15節] 栃木 3-0 松本/2021年5月23日/カンセキスタジアムとちぎ

 J2リーグ15節、上位進出への布石となる勝点3獲得を目指した両チームの対戦は、栃木SCが柳育崇の2発と森俊貴のゴールを守り切り、3-0のシャットアウトで松本山雅FCに勝利を収めた。

 しかしこの試合、20分に松本ゴール前で起きたプレーが問題となり議論を呼んでいる。

 栃木が1-0でリードし、松本陣内で試合を進める。すると松本DFのクリアミスで、ボールが後方に飛ぶ。すかさず飛び出したGK村山が倒れ込みながら体を投げ出してボールをキャッチ。しかし、そこに詰めていた山本廉が右足を振り抜き、完全に村山の頭部を直撃した。

 村山は頭を抱えてそのまま倒れ、チームドクターの治療を受けて復帰。主審は山本にイエローカードを提示した。

 すると松本の守護神は試合後、自身のSNSのインスタグラム( @tomohiko_murayama )を更新。敗戦を喫したことをファンに詫びる一方、このプレーについて「負けた奴がガタガタ言うなと思われるかもしれませんが、勝敗云々の前に選手生命に関わる事なので書かせていただきます」として、「もちろん相手も点を取る事に必死になるのはわかります。必死とラフプレーは違います」と、このプレーに疑問を呈している。

「あの場面あんなに足を振る必要があったのかなと。避けれませんか?」と怒りを露にし、「あれは避けてくれないと…」と訴えている。

 また、GKを志す選手がさらに減りかねないと指摘。加えて、栃木のキャプテンがこのプレーの直後、主審にノーファウルだと主張していたことにも「正気なのかなこの人達はって」と驚きを吐露している。さらに山本からは謝罪があったものの、田坂和昭監督からの指示もあったと言うのだ。

「頭蹴った選手に聞いたら、監督から言われてると。あーゆー場面では足を振ると。語弊があったら嫌なのであれですが、きっと体を張れ!と言う意味合いが強いのかなと思います。でも、あれは避けてよーって思いますが 笑。下手したら死にます」

 そのように軽妙な語り口にしているものの、選手生命に関わる事の重大さに警鐘を鳴らしている。結果的に、試合が荒れ模様になったこと、そして松本の反省点があることにも触れながら、「球際の激しさとはちょっと違った気がしたので書かせていただきました」と締めくくっている。昨今の『球際の激しいプレーを推奨する』ということが、いつしか、ファウルでも構わない、というような傾向にありつつあるJリーグの現状を危惧し、一石を投じている。

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[文:サカノワ編集グループ]

 

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