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日本代表待望論…絶好調、柏の伊東純也「自分が入っても、変わっていなかったと思います」

神戸戦でゴールを決めてチームメイトと歓喜する伊東(14番)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

鮮やかに2ゴールを決めた神戸戦後、ベルギー遠征2試合の感想を求められて。

[ACL] 柏 – 全北現代/2018年4月4日/柏日立サッカー場  

 柏レイソルのサイドアタッカー伊東純也が3月30日のJ1・5節のヴィッセル神戸戦、鮮やかな2ゴールを決めてチームを2-1の勝利に導いた。

 スコアレスで迎えた68分の1点目は、右サイドを駆け上がり鋭角に左へカットインし、左足で正確にコントロールして決めたもの。「中に入ったとき(パスを)出すか迷いましたが、ファーに速いボールを蹴ろうと思い切って打ちました。GKがDFであんまり見えていないと思ったので、サイドで打てば入ると思いました」という計算済の一撃だった。

 2点目は左サイドのポジションチェンジしていたとき、右サイドを抜け出した山崎亮平選手のシュートを押し込んだもの。「流れで位置を入れ替えていて、たまたまファーサイドにボールが来たので反応できて詰めました」と、先制した直後に追い付かれていたが、これが2-1と突き放す決勝点になった。

 今季ACLの予選を含めると公式戦10試合4ゴール3アシストと結果を残す。ジェフユナイテッドとのちば銀カップでも1得点3アシストとチームの全得点に絡んだ。先月25歳の誕生日を迎えたサイドアタッカーは、今、最もJリーグで乗っている一人に挙げられる。

 それだけに日本代表への待望論も膨らむ。昨年のE-1東アジア選手権に3試合出場しており、ハリルホジッチ監督も伊東のプレーはすでに把握している。ベルギー遠征2試合のサイドアタッカーのプレーぶりを見ると、伊東の”滑り込み”選出も現実味は増してくる。

 日本代表のマリ戦、ウクライナ戦の感想を問われると、伊東はTVで観戦したが、「自分が入っても、変わっていたとは思わないです……」と控え目なコメント。そのあと、「まずは選ばれてから。だと思います。Jリーグでも、ACLでも結果を残して、選ばれるところまでは行きたいです」と、5月30日のガーナ代表戦に臨む最終選考メンバーに加わり、チャレンジしたい思いを口にした。

 何よりまだ伊東は自分には不足している部分も少なくないと感じている。

「守備から入ってハードワークして、チャンスがあれば仕掛けてっていうのを意識していました。攻撃だけでなく守備もやろうと思っていますが、もっと全部やっていかないといけないです」

 そして柏は4月4日にホームで、ACLグループステージ(GS)の全北現代戦を迎える。GSは残り2試合、グループ首位チームとの大切な一戦になる。

「(守備は)崩されていないし、コンパクトに布陣を保ったままプレッシャーをかけられました。カウンターからチャンスが来ていたので、勢いをもって全北現代戦に臨めます」

 柏から世界へ――。まず伊東は柏が迎え撃つアジアの強豪との真剣勝負を楽しみにしていた。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

Posted by 塚越始

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