移籍金「40億円」、日本代表MF鎌田大地をトッテナムとセビージャが狙う。しかし…
日本代表の鎌田大地。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
2023年6月まで契約するフランクフルトは”値切り”に一切応じない構え。
ドイツ・ブンデスリーガ1部アイントラハト・フランクフルトに所属する日本代表MF鎌田大地の2021-22シーズンの動向が、ヨーロッパの移籍市場で注目を集めている。フランクフルトのトップ下として、ポルトガル代表FWアンドレ・シウバら攻撃陣の特長を引き出したその能力が高く評価されて、ビッグクラブからリストアップされている。
ドイツメディア『ビルド』は、具体的にイングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパーFC、そしてスペイン1部のセビージャFCが鎌田の獲得を検討していると報じてきた。一方、『リーガ・インサイダー』などによると、これまで候補に挙がっていたプレミアリーグ昇格を決めたワトフォードFCは「候補」から外れたということだ。
そしてフランクフルトは違約金を3000万ユーロ(約40億円)に設定。鎌田とフランクフルトは2023年6月まで、あと2シーズン契約を結んでいて、新シーズンは2年ぶりのヨーロッパリーグ(EL)に臨むこともあり、一切、値下げをしないというスタンスだ。今年25歳という年齢だけに、確かに売却のチャンスでもありそうだが……。チームはアディ・ヒュッター監督の退任により激震が走ったものの、今季3位だったVfLヴォルフスブルクのオリヴァー・グラスナー監督の引き抜きに成功。世界を席巻するラルフ・ランゲニック門下の一人でもあり、その指揮官の意向も関わり、鎌田にとってもそのあたりが決断を左右しそうだ。
ただ、トッテナム、セビージャともに、3000万ユーロであれば獲得は無理だということだ。
日本代表でもレギュラーの地位を掴んで今最も乗っている一人だ。今季リーグ32試合・5得点・15アシストを記録。サガン鳥栖時代から掲げてきたUEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)で「優勝できるようなチームで活躍する」という目標を叶えるため、アクションを起こすのか。それとも長谷部誠のおそらくラストシーズンを(さらに延長して、ならないかもしれないが)ともに戦うのか。
日本代表で活躍すればするほど、その価値はさらに高まりそうだが……。あるいは、さらに他クラブの動きも出てくるか。
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[文:サカノワ編集グループ]