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3戦連続先発の久保建英が「左MF」で上々プレー。ビジャレアルEL連勝首位!

久保建英。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

久保交代後に試合が動き、アゼルバイジャンのカラバフに3-1逆転勝利。

[EL GS2節] カラバフ 1-3 ビジャレアル/2020年10月29日(日本時間30日)/バシャクシェヒル・ファティ・テリム・スタデュム

 ヨーロッパリーグ(EL)のグループステージ(GS)2節、スペイン1部ビジャレアルCFがアゼルバイジャン1部カラバフFKに3-1の逆転勝利を収めた。ナゴルノ・カラバフ地域の治安悪化を受けて、中立地のトルコ・イスタンブールで開催され、日本代表MF久保建英は公式戦3試合連続でスタメン起用された。4-2-3-1の「左MF」で出場した19歳のレフティは、中央への位置取りからの縦パスやスルーパスで決定機を作り出し、上々のパフォーマンスを見せた。

 久保は右サイドやトップ下のような華のあるプレーを見せられずにいる左MFで出場。間もなくスペイン代表FWジェラール・モレノがケガから復帰すること、またナイジェリア代表FWサムエル・チュクウェゼとの共存を模索しての“期待”の布陣となった。

 序盤はなかなか持ち味を出せずにいた久保だが時間が経つごとに周囲ともテンポが合ってくる。左サイドを突破してのクロス、さらにはコロンビア代表FWカルロス・バッカを経由してのチュクウェゼへの展開、さらにマヌ・トリゲロスへのスルーパスでビッグチャンスを作り出す。

 しかしスコアレスのまま、75分、GS1節のトルコ1部スィヴァス・スポル戦で2ゴールを決めているパコ・アルカセルと交代しピッチをあとにした。

 すると直後、カラバフが先制に成功する。そこから試合が目まぐるしく動き、80分、期待の18歳、左MFに入ったピノがカットインから豪快なショットを叩き込み同点に! するとカラバフの強度が下がり、84分にパコ・アルカセルが逆転ゴール、さらに試合終了間際にはPKを獲得。これを再びパコ・アルカセルが決めて、結局、アウェーチームが3-1の勝利を収めた。

 久保は年齢も近いチュクウェゼと互いに感じ合い、パスでつながる機会が目立った。しかし1節はトップ下と右MFで隣同士だったが、今回は左右のMFとあって距離も離れていて、どちらかがポジションチェンジして近づかないと相乗効果を生み出せずにいた。そのあたりをウナイ・エメリ監督はどのように見ているのか。

 公式戦3試合連続での先発起用となった久保は左サイドにも少しずつ対応できてきた。ビジャレアルはEL2連勝スタートを切り、グループ首位に立った(マッカビ・テルアビブも勝点6)。連戦は続いて次はスペインリーグ、11月2日(日本時間3日5:00)にホームでレアル・バリャドリードと対戦する。

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[文:サカノワ編集グループ]

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