日本代表MF南野拓実を巡りリバプールとサウサンプトンが協議開始。「時は来る」セインツ指揮官は残留要望
日本代表の南野拓実。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
ポイントはクロップの方針で――。
南野拓実の新シーズンに向けて具体的な動きが出てきた。イギリスメディアによると、今年1月からレンタルでプレーしてきたイングランド・プレミアリーグのサウサンプトンFCと保有元である同リーグのリバプールFCが、日本代表MFの去就を巡り協議を開始したというのだ。
『デイリーメイル』によると、サウサンプトンのオーストリア人指揮官であるラルフ・ハーゼンヒュッテル監督は先日「いずれ時が来る」と南野の才能を評価するコメントを発していた。そしてリバプールと南野の契約について、両クラブ間の協議が行われたと明かしたのだ。
南野は2020年1月、UEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)での活躍を受けて、725万ポンド(約11億2000万円)とスター選手と比較するとかなりの安価な移籍金でオーストリア1部RBザルツブルクからリバプールに完全移籍で加わった。
しかしリバプールでは公式戦31試合・4得点と結果を残せず。それでもクロップは南野の献身ぶりや練習での姿勢を評価して貴重な戦力だと言ってきた。そうしたなか今年1月、移籍期限ギリギリで電撃オファーが届くと、南野の意思が尊重されて、サウサンプトンへの半年間のローン移籍が決まった。ただしクロップの要求で、買い取りオプションは付けられなかった。
セインツではプレミアリーグ10試合・2得点を記録。出場機会についてはまずまず改善された。それでも、周囲を納得させるような活躍はできていない。ただ新たな環境に慣れる必要もあったことから、ハーゼンヒュッテル監督は、サウサンプトンでプレーを続けることで「彼にとって重要なのはまとまったプレーの機会を得ること」「時は来る」と期待を寄せているのだ。
現実的には1年のローン延長を希望していると見られる。ただ指揮官はレンタルなのか、完全移籍なのか、そのあたりの詳しい条件については明らかにしていない。
イングランドの移籍市場(選手登録期間)は9月1日まで。リバプール、サウサンプトンともに、複数のアタッカーの選手についてリストアップしていると報じられている。そうしたなかで南野も、「テーブルに名前が上がっている」という状況だ。
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[文:サカノワ編集グループ]