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来日中ミャンマー代表用具係が突然死。コロナ検査の結果は…

5月28日の日本代表対ミャンマー代表戦より。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

JFAは哀悼の意を表し、ミャンマー代表への最大限のサポートを約束。

 日本サッカー協会(JFA)は6月9日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選(兼 AFC中国アジアカップ予選)のため来日していたミャンマー代表の用具管理を担当していたPyae Sone Naing氏が亡くなられたと発表した。

 同氏はミャンマー代表チームとともに5月22日に来日。昨晩24時30分頃までチームスタッフと会話をしていたことが確認されている。しかし9日朝に予定されていた新型コロナウイルスの検査に姿を見せなかったため確認したところ、9時10分頃、部屋で倒れているのが発見された。

 前日8日の検査を含め、Pyae Sone Naing氏の新型コロナウイルスの検査は全て陰性が確認されていた。

 JFAは「Pyae Sone Naing氏のご冥福をお祈りするとともに、ご家族、ミャンマーサッカー連盟、ミャンマー代表チームの皆さまに深く哀悼の意を表します。滞在中のミャンマー代表チームへの最大限のサポートを継続してまいります」と、哀悼の意を表している。

 W杯アジア2次予選のF組は6月から、日本、タジキスタン、キルギス、ミャンマー、モンゴルの5か国で構成。今回大阪でのバブル方式が採用されていて、選手・スタッフは宿泊施設・練習施設・スタジアムのみ移動可能として、外部との接触を完全に断ち、全日程を終えることを目指している。ミャンマー代表は5月28日にも延期になっていた試合が組まれたため、同22日に来日していた。

 しかしキルギス代表の1人が、出発前は陰性だったものの来日時の検査で「陽性」と判定。選手5人とスタッフ14人の計19人が濃厚接触者と認定されて、7日のモンゴル戦は本職のGK不在での試合を強いられて0-1で敗れた。

 また、タジキスタン代表からも9日、スタッフ1人が「陽性」と判定された。同じく出発前検査では「陰性」だったものの、規定による検査で発覚。今後濃厚接触者の特定などを進める。

 そうしたなかでバブルの悲劇ともいえる Pyae Sone Naing氏の突然の訃報。基礎疾患などはあったのだろうか。そして原因を特定し、あらゆる可能性をも推察し、こうした異例である極めて閉ざされた活動における問題点と課題を徹底的に洗い出したい。

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[文:サカノワ編集グループ]

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