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横浜F・マリノスのボス退任決定、後任は…。13日の札幌戦、松永英機氏が暫定的に指揮

横浜FMのアンジェ・ポステコグルー監督。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

「ファン・サポーターの皆さんをワクワクさせることができたことも誇りです」

 J1リーグの横浜F・マリノスは6月10日、アンジェ・ポステコグルー監督 (Ange Postecoglou) の退任とともに、スコットランド1部(スコティッシュ ・プレミアシップ)のセルティックFCの監督就任決定を発表した。後任は未定。13日の北海道コンサドーレ札幌戦は、アカデミーグループダイレクターの松永英機氏が指揮を執る。

 クラブによると、これまでポステコグルー監督とクラブ間での協議を重ねてきた結果、指揮官の意志を尊重。双方合意のもと、シーズン途中ではあるものの、横浜FMの監督退任とセルティック監督就任に至った。

 横浜FMは「横浜 F・マリノスを支え、新たな歴史を築き、多くの功績を残されたことに感謝をするとともに、ポステコグ ルー監督の新たな挑戦をファミリーとしてサポートしたいと思います。クラブを離れてもポステコグルー監督は、マリノス ファミリーの一員であり、F・マリノスの将来を見守ってくださいます」と感謝を伝えている。

 13 日のルヴァンカップ・プレーオフステージの札幌戦(第1戦は△1-1)は、F・マリノススポーツクラブ・アカデミーグループダイレクターであり、エリートリーグで指揮を執ってきた松永英機氏が暫定的に指揮を執る。

 ポステコグルー監督は1965年8月27日生まれ、オーストラリア国籍を持つ55 歳。コーチ資格は「FFA Pro License」を所持。2018年から横浜FMを指揮し、2019シーズンにはJ1リーグ制覇を成し遂げた。

 ボスことポステコグルー監督は次のようにコメントしている。

「マリノスファミリーの皆さんへ 皆さんにお知らせすることがあります。残念なことに、お別れをする時がきました。

 横浜 F・マリノスの監督になり3年半が経ちますが、新たな挑戦に踏み出すことを決断しました。横浜 F・マリノスに関係するすべての人たちに対し、言葉では表すことのできない感謝の気持ちを持っています。

 クラブスタッフ、チームスタッフの皆さん、選手たち、そしてこの国で最も情熱的なファン・サポーターの皆さんから、世界中のどの監督もがうらやむような厚いサポートをいただきました。

 私が監督に就任した際、横浜 F・マリノスを日本中で誰もが話題にするようなチームにするというビジョンをお話ししました。成功をもたらすことはもちろんですが、皆さんがクラブを誇りに思えるようなサッカーを実現したいという想いでした。

 多くの困難があり、その道のりは決して簡単なものではありませんでしたが、我々は特別なことを成し遂げられるということを信じ続けました。

 多くの特別な瞬間がありましたが、2019 シーズンの J リーグ制覇を上回るものはありません。あの日産スタジアムでの最終戦は、いつも私の心の中にあり続けます。

 ファン・サポーターの皆さんをワクワクさせることができたことも誇りです。妥協を許さずに常に成長を求め、素晴らしいサッカーを見せることができました。選手が日本代表に選出されたことや、夢を追い求め欧州にチャレンジする選手がいたりと、多くのことを成し遂げてきまし た。

 コロナ禍で、ファン・サポーターの皆さんの大歓声をスタジアムで聞けなかったことは寂しかったですが、様々な制限がありながらもチームを応援する気持ちは伝わっていました。私と私の家族を代表して、チームスタッフ、選手、素晴ら しいファン・サポーターの皆さんに感謝をお伝えします。

 ありがとう。

 私は離れても、マリノスファミリーの一員ですし、皆さんは常に私と私の家族の中にあり続けます。

 Forever F.Marinos

 ボスより」

 ポステコグルー監督は11日にオンラインによる記者会見を行う。

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[文:サカノワ編集グループ]

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