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【横浜FM】ポステコグルー監督が退任会見「楽しい思い出しかない」。Jリーグへの提言も

オンラインによる最後の記者会見に応じた横浜F・マリノスのポステコグルー監督。(C)Y.F.M/写真提供:横浜F・マリノス

「セーフティな似たようなサッカーが多く、違いを見せていきたかった」

 スコットランド1部リーグのセルティックFCへの電撃移籍が決定したJ1リーグ横浜F・マリノスのポステコグルー監督が6月11日、オンラインによる退任記者会見を行った。ボスは試合後などとは異なり穏やかな表情と口調で、「初日からこれまで、楽しい思い出しかありません」と語った。そして、「これからもこのクラブが発展していく姿を見ていきます。F・マリノスの一員として、しっかり次のところでもやっていきたいと思います」と、常にマリノスファミリーの一員であると強調した。

「自分は日本に来る前に、Jリーグのこと、このクラブのことはよく知っていました。初日からこれまで、楽しい思い出しかありません。当初からこのチームをどのように作り上げていくのか、ビジョンを持ってここに来ました。長い年月がかかったかもしれませんが、しっかり成功をもたらし、見て楽しいサッカーを築いてきました。3年半……、ここで去ってしまうのは、さみしい気持ちでいっぱいです。ですが、ここで培ったものを、これからもこのクラブが発展していく姿を常に見ていきます。F・マリノスの一員として、しっかり次のところでもやっていきたいと思います」

 また今回の決断の背景を問われた指揮官は、次のように答えた。

「今の質問に関しては、皆さんにお伝えするような重要なことではないと思っています。自分がユニークな監督として経験をしてきた、その中で自分がやろうとしているサッカーをどれだけクラブに伝えていくのかを考えてきました。未来のことは誰にも分りません。自分のことではなく、選手のこと、クラブのことを考えて楽しい時間を過ごさせていただきましたし、この決断は簡単ではありませんでした。どこで何がどうなるのか、ここからどうなるのかは誰も分かりません」

 そして、Jリーグのへの課題、提言を求められたボスは、最後のメッセージとして、こう語った。

「セーフティな似たようなサッカーがJリーグには多いのかなと感じます。もちろん、どのようなやり方をするのか正解はありません。そのなかで、私が大事にしたのは怖がらずチャレンジ精神を持って、自分たちがやろうとすることを貫く。それに尽きると思います。

 初年度(2018年)、攻撃的なサッカーをするチームは限られていました。そこで違いをみせてやっていく。同じようなことをやるのは真似事であり、似たサッカーになっていきます。自分は違いを見せることが大事だと思っています。今日までこのチームで指揮を執り、選手のみならずコーチ陣を含めしっかり成長を見せてくれました。この世界に正解はありませんが、何かにチャレンジしていくこと、それは大事だと思っています。怖がらず挑んでいくのが大事だと思っています。それが成長につながるはずです」

 ポステコグルー監督はこのあとイギリスに渡る。一方、横浜FMは13日、ルヴァンカップの北海道コンサドーレ札幌との第2戦を迎え、アカデミーグループダイレクターだった松永英機氏が暫定的に指揮を執る。

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[文:サカノワ編集グループ]

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