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「結果にコミット」RIZAPが湘南ベルマーレを連結子会社化。2020年までのタイトル獲得を目指す

RIZAPの瀬戸社長、湘南の眞壁会長、三栄建設設計の小池社長。(C)SAKANOWA

3年間10億円の成長投資も発表。

 RIZAPグループ株式会社は4月6日、株式会社湘南ベルマーレ(以下、湘南)の経営権の取得と連結子会社化(孫会社)の決議を行ったと発表した。湘南を運営することを目的に、これまでの湘南の筆頭株主である株式会社三栄建設設計とともに合弁会社を設立し、同社を通じた湘南への出資、同社の経営権を取得し、連結子会社化する。同グループは今後さまざまな施策を展開し、3年間で10億円以上を投資し、2020年までのタイトル獲得を目指す。

 同日に行われた記者発表会見で、同グループの瀬戸建社長は「トレーニングの環境を早急に構築し、食事やライフスタイルのサポートも、監督、選手とともにしていきたい。絶対に負けないフィジカルを実現します。また、現在協議中の新スタジアムの発展に協力したい」など抱負を語った。

 RIZAPグループは中長期計画「COMMIT2020」の達成に向けて、美容・健康関連事業の成長戦略を推進する一環として、「スポーツ分野」「フード分野」を2大成長分野と位置付け。湘南の連結子会社化に伴い、スポーツ事業の強化に向けた今後の方針を作成していく。

 同グループは「人は変われる。を証明する」を理念に掲げ、それを湘南が体現していると考え、今回の子会社化に至ったという。具体的に3年間で10億円以上の成長投資を行い、▽選手の育成、報酬への反映、獲得▽最新テクノロジーの導入・活用▽クラブハウス、トレーニングの充実▽ファンサービスの拡大など、チームに強化に尽力していく。またRIZAP型マーケティングのノウハウを活用して、観客数・サポーター層の拡大、湘南地域に根差したクラブ運営や地域におけるスポーツ振興など施策を推進し、湘南地域の活性化に貢献したいと考えている。将来的には、チームの長期的・持続的成長も実現していく。

 さらに先進的かつ革新的なテクノロジーを掛け合わせた、これまでにないトレーニングメソッドの開発も本格展開していく。トップアスリートの競技パフォーマンス向上のための新たなメソッドの開発も推進するそうだ。

 具体的に、2020年までに湘南の主要タイトル獲得、そして2020年までにスタジアム収容率ナンバー1を目指す。また、同グループはJリーグの目指す百年構想に深く賛同しており、湘南地域のあらゆる世代の方たちの「健康で輝く人生」、さらに選手のセカンドキャリアについてもサポートしていく。

 湘南ベルマーレの眞壁潔会長は「親会社がない中で、この20年成長を遂げて強くなり、お客さんも増えました。次のステップ。頂点がはっきりと見えてきたなか、ここから急な勾配が待っていて、さらに多くの食料も酸素ボンベも必要となっていた。三栄建設設定の小池社長からご紹介いただき、1年半、長い間瀬戸社長と協議するなか、シナジーを創出していけると感じた」と説明。湘南がRIZAP力を合わせ、Jリーグにどのような効果をもたしていくのか楽しみだ。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

Posted by 塚越始