×

浦和から移籍の藤原優大が即先発、無失点に貢献「本当にやってやろうという気持ちだった」。相模原、北九州とスコアレスドロー

北九州戦で“Jリーグデビュー”を果たし、オンラインの取材に応じた相模原の藤原優大。協力:SC相模原

高木監督も「動けて、高さもある。よく表現してくれた」と評価。

[J2 21節] 相模原 0-0 北九州/2021年7月3日/相模原ギオンスタジアム

 J1リーグの浦和レッズからJ2リーグのSC相模原に育成型期限付き移籍したDF藤原優大が7月3日、さっそくギラヴァンツ北九州戦でセンターバックとして先発出場し、リーグ戦デビューを果たした。青森山田高校から加入したルーキーにとって約2か月ぶりの公式戦、67分で交代したが試合はスコアレスドローに。貴重な勝点1獲得に貢献した。

 6月28日に加入した18歳は、さっそく先発出場を果たした。このホームゲームに照準を合わせての移籍だったこともあり、まず藤原は両クラブのスタッフに感謝した(「育成型期限付き移籍」は移籍ウインドーに関係なく可能。最終期限のみ設定されている)。

「(浦和を)離れて来るタイミングをどうするか話し合った際、もちろん競争に勝って試合に出ることが前提であるなか、この北九州戦に向けて、この早い段階で出てくることになりました。ここで試合に出られて、本当にやってやろうという気持ちでした」

「僕にとってJリーグのデビュー戦。J2の舞台でまず一歩を踏み出せました。短いスパンのなか、SC相模原、浦和レッズのたくさんの方が準備して下さり、こうしてプレーできるのは幸せなことでした。たくさんの方々のお陰でこの期限付き移籍が成立したのだと実感し、改めて感謝したいと思います」

 SC相模原と藤原のミッションとしては「無失点→勝利」を積み重ね、「J2残留→さらに上位へ」――と段階を踏んでいくことになる。

「SC相模原で、確実に(失点)ゼロに抑えること。そしてゼロに抑えながら勝つのが目標で、あわよくばセットプレーから(ゴールを)取るイメージでした。まず第一の目標だった無失点に抑えることはできました」

 ただし、久々の公式戦とあって67分で交代することに。センターバックで交代カードを使ってしまったことを、藤原は悔やんだ。

「2か月間試合をしていないので、足を攣ってしまうかもしれないとは伝えていました。限界まで、攣るまで走ろうと思っていました。だからもっと行けましたが……、あそこ(67分)で、交代枠をディフェンスラインで使うのはもったいなかったですし、自分の力のなさで、早い時間の交代になってしまいました」

 とはいえ、「一歩」をしっかりと踏み出せた。何よりホームスタジアムの相模原サポーターの前でプレーできたことで、藤原は決意を強くした。

「素晴らしい雰囲気で、ワンプレーごとに拍手を送ってくださり、すごく温かい場所だと実感しました。一つでも勝利を積み重ねて、残留はもちろん、一つでも高い順位に入れるよう、チームのために戦っていきたいと改めて思いました」

 また高木琢也監督は藤原の起用について「北九州の攻撃を考え、動ける選手であり、高さのある点は攻守両面、リスタートの武器になるとも考えました。トレーニングから良くやってくれていて、それを表現してくれました」と説明し、評価していた。

 相模原は次節7月11日、好調なFC琉球とアウェーで対戦する。

注目記事:アトレチコMGのDFガブリエルに日本からオファー。浦和か!?とブラジル人記者

[文:サカノワ編集グループ]

Ads

Ads