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【東京五輪】なでしこ高倉監督が『22人枠』拡大を語る。木下桃香、平尾知佳ら「幅が広がる。すごくポジティブ」

メキシコ戦に出場したなでしこジャパンの木下桃香。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

直前合宿締めくくりのトレーニングマッチ。このあと、いよいよオリンピック本番へ。

 なでしこジャパン(日本女子代表)が7月4日、東京オリンピックに向けた2週間の直前キャンプの締めくくりとして、千葉県内の男子高校サッカー部と練習試合を行った。チームは一旦解散したあと10日に再び集合。14日に「MS&ADカップ2021」(@サンガスタジアムby KYOCERA)でオーストラリア女子代表と対戦。そして五輪本番初戦、決戦の地となる札幌へ向かう。

 なでしこジャパンの高倉麻子監督が1日早く切り上げてキャンプを終え、オンラインによる取材に応じた。4日には千葉県内の強豪の男子高校サッカー部と対戦。いくつかの収穫を得た。

「相手の前からのプレッシャーに対し、立ち上がりにどのように戦っていくかは課題の一つ。相手チームに、最初前から強く来てほしいとお願いしていました。そこに苦労するのは分かりながらトライしました。耐えながらも自分たちの形を作れてゲームを進められたのはすごくポジティブな要素だと思っています」

 また、この活動期間中、サッカー男女の五輪登録数が今大会に限り、新型コロナウイルス感染症対策のため18人から22人に拡大されることが決まった。22人で活動を続けてきたなか、より一体感が増す形となった。

「私たちとしては、この(22人の)チームとして活動してきています。登録上のシステムが変わり、試合ごとに22人を使えるのは、本当にポジティブなこと。(当初の)18人とあとから入った4人を比べても、劣っていることは何もないので、本当に幅が広がったと思います」

 そうしたなか、バックアップメンバーだった18歳の木下桃香(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)が五輪代表入り。指揮官も期待を寄せる。

「持っているゲーム全体を把握する力、局面でのテクニック、いずれも才能も持った選手です。いいものを持った『若手』とはまた異なり、そこに向かっている途中だと思うので、才能を表現させていくためにも、こういった大きな大会でプレーし、本当に大きく成長してくれると期待しています」

 塩越柚歩に続く、もう一人のラッキーガールに――。思い切ってプレーする姿を期待したい。

注目記事:【東京五輪】FIFA、サッカーの登録数「22人」に変更へ。不公平を是正

[文:サカノワ編集グループ]

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