「浦和の酒井宏樹」として。東京五輪を控え、柏の存在と覚悟記す
オリンピック日本代表での酒井宏樹。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
「そしてオファーを頂いたとしても今回は浦和レッズでの大きな挑戦を選んでいたと思います」
東京オリンピック日本代表(U-24日本代表)にオーバーエイジで参戦する、このほどオリンピック・マルセイユから浦和レッズに加入した酒井宏樹が7月10日、自身のSNSのインスタグラム(アカウントは@hiroki.sakai_19)を更新。今回の移籍に際し多く寄せられた「柏レイソルの存在」「柏は選択肢になかったのか」という問いに、率直に答えている。
31歳のサイドバックは、「ここ最近柏レイソルの事で一般の方、記者の方からご意見ご質問をよく頂きます。少しだけ僕の考えを書かせて貰います」と切り出している。
酒井はこれまでにも、今回のタイミングでは、柏レイソルから話がなかったことを記者会見でも説明してきた。そのうえで、次のように強調する。
「今回浦和レッズと移籍が合意したタイミング時には柏レイソルからの話はありませんでした。そしてオファーを頂いたとしても今回は浦和レッズでの大きな挑戦を選んでいたと思います。移籍はタイミングです。僕の決断にブレはありません!」
そのように、あくまでも浦和の提示したビジョンに酒井は共感。実現するための力になりたいと決めたという。
「これまで僕の中途半端な優しさの回答により多くの方に誤解させたり、中には傷ついた方もいらっしゃったかもしれません。もちろん育てて貰ったレイソルは僕にとっていつでも大切なクラブですが、今僕は浦和の選手として責任を果たせるよう、そして活躍するために100%フォーカスしています。未熟で言葉足らずな自分には2つのチームに対するバランスのいい答え方がわかりません。なのでこれを最後にしたいと思います」
U-24日本代表の一員として、12日にはホンジュラス、17日にはスペインとのキリンチャレンジカップを経て、いよいよ22日の五輪本番初戦の南アフリカ戦に臨む。その戦いを前に、「この話」にけりをつけたかったという。
「明後日から始まる大きな重圧の前にちゃんとしておきたかったので書かせて頂きました! 応援よろしくお願いします! 浦和レッズ 酒井宏樹」
やはり大きな重圧を受けている。「浦和レッズの酒井宏樹」として、覚悟をもって東京オリンピックのステージに立つ。
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[文:サカノワ編集グループ]