U-24代表DF板倉滉絶賛のロッベンが現役引退を発表「今日から選手ではなくフローニンゲンのサポーターです」
バイエルン時代のアリエン・ロッベン。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
練習で対峙してきた板倉は「ボールを持った時、何をしてくるのか、あまり予測がつかなかった」。
オランダ1部FCフローニンゲンで2020-21シーズンにプレーした元オランダ代表FWアリエン・ロッベンが7月15日、現役引退を発表した。クラブも公式サイトで報告した。
ドイツ・ブンデスリーガ1部バイエルン・ミュンヘンが今も突き進む黄金期の過渡期に大活躍した世界最高級のウインガーであり、2020-21シーズン、古巣のフローニンゲンと契約。クラブからはあと1年契約更新を打診されていた。
しかし37歳になったアタッカーは昨季、オランダ1部リーグ6試合出場、2アシストの成績にとどまった。
ロッベンはその現実を受け止め、現役引退を決断したという。
「溢れるエネルギーと熱意を持ってこの冒険に乗り出した」というフローニンゲン復帰だったが、「この出場時間が何より残念でした」と、クラブからオファーを受けながらもこのオフ、将来について思案してきた。
そして「理性と感情は正反対にあり、それはとても困難なものでした」と明かす。プレーを続けたい、しかし、目標であるクラブの優勝の力になれるのかどうか――。そうしたなか、「ここからさらに先に進みたいと考え、現役を退くという決断を下しました。今日から私はもはや選手ではなく、FCのサポーターです」と決断。サポーターには感謝を伝えている。
フローニンゲンでは、サッカー東京オリンピック男子・日本代表(U-24日本代表)のDF板倉滉がチームメイトだった。現在は保有権がイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティに戻っている板倉は、今年3月のU-24代表活動の取材対応の際、ロッベンについて聞かれると、次のように絶賛していた。
「とにかく、めちゃくちゃ上手いです。世界のトップ・オブ・トップでやってきた選手と対峙し、トレーニングから一緒にできているのはすごくプラスなこと。間近でトップの選手を見られるのは、これからの自分にとっても大きく、同時にそういった相手とやり合わなければいけません。そういう気持ちにさせてもらえます。ボールを持った時、何をしてくるのか、あまり予測がつかないところ。ボールを取られないないですし、そういったところは『すごいな』と思わされます」
オランダリーグ全試合フル出場を成し遂げ、日本代表デビュー、さらには初ゴールも記録――。板倉をタフに突き上げた一人が、紛れもなく普段のトレーニングから一緒だった伝説のドリブラー、ロッベンでもあった。
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[文:サカノワ編集グループ]