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【横浜FM】浦和から加入の杉本健勇が語った決意と渇望「試合にも、ゴールにも飢えている。そしてチームを勝たせたい」。背番号「41」の理由は…

横浜FMに加入した杉本健勇がオンライン取材で決意を語った。(C)Y.F.M.

「真ん中でしっかりとチャンスが来ると思うので、そこで決め切れるかどうか」「もう一度、点を取りまくり優勝に貢献したい」

 J1リーグの浦和レッズから横浜F・マリノスに加入したFW杉本健勇が7月24日、オンラインによる取材に応じて、新天地での決意を示した。

 オナイウ阿道のフランス2部トゥールーズFCへの移籍に伴い前線を補強するため、日本代表にも選ばれてきたこの男に白羽の矢が立った。今季12ゴールを決めていたストライカーの穴を埋める――いや、それ以上の活躍が期待されての加入だ。

 杉本はまず移籍の経緯について、次のように語った。

「もちろん、なんとか浦和で結果を残したい思いを持っていました。なかなか試合に出られないなかで、マリノスから話をいただき、今シーズン残り半年、どちらでチャレンジしたいかと思った時、マリノスでチャレンジしたい気持ちが強くなりました。ただ、この移籍は多くの方が関わって成り立っています。レッズにはとても感謝しています」

 そして横浜FMの印象、そこにフィットする自身のイメージについて、次のように語った。

「とにかく前からハイプレスをかけて、みんながハードに、タフにプレーすると思います。すごく縦の意識が強く、どんどんサイドから仕掛け、早いクロスなどあり、それに合わせる選手がいる。また、ポジションごとの役割が明確で、真ん中でしっかりとチャンスが来ると思うので、そこで決め切れるかどうかは自分自身に関わってくると思います」

「一体感は外から見ていても感じていました。みんながハードワークする、いいチームだと思います。溶け込むのには時間はかからないと思います」

「結果は残さなければいけない状況。ただ、やろう、やろうという気持ちが強すぎると力が入りすぎてしまうので、リラックスしてやりながらも、チーム戦術をしっかり理解していきたいです」

 そして年代別代表でチームメイトだった宮市亮と久々にプレーできることも喜ぶ。

「10年ぶりぐらいなので、すごく楽しみ。あんま変わっていなかったので、すごく良かったです。選手、スタッフの同級生が多く、それも嬉しいことです」

 さらには、セレッソ大阪時代のチームメイトだった水沼宏太、扇原貴宏も横浜FMには所属している。

「昔からやっていましたし、扇原選手に関しては移籍を決めるにあたり、すごく心強い存在でした。宏太くんのクロスからは何点も決めさせてもらっているいいイメージがあります。二人のみならず、代表など、いろんなところでプレーしてきた選手が結構多く、そういった意味で(移籍の)決め手にもなりました」

 何より、試合出場機会、ゴール、そして勝利への貢献といった「渇望」を口にする。

「試合を90分通したやったのはかなり前になります。もちろん飢えています。点を取ることにも飢えています。今は本当にそうです、飢えています。そしてチームを勝たせたいです」

 さらには「復活して、もう一度代表にも戻りたい。今は可能性は低いですが、そのためにはコツコツと結果で示すしかありません。マリノスでチャンスをもらえたので、ここで今は活躍したいと思っています」と、日本代表への思いも口にした。

 一方、浦和で思うように結果を残せなかったことについて。その直接的な質問を受けると、杉本は次のように答えた。

「(浦和で結果を残せなかった要因を、どのように思っているのか?)一番悪いのは自分自身。力のなさを痛感しています。そこは俺が悪いと思います。サッカーはチームスポーツなので、一人がよくても点を決められないこともあります。この2年半、自分の責任ですが、なかなかいろんな思いがありました。これは俺にしか分からないところでもあります。結果を残せなかったのは自分自身の責任であり、今回決めたのも自分。今はここに来ていますし、ここから先のことしか考えていません」

 浦和では後半戦のキーマンになり得る可能性もあったが――。杉本は今回の移籍に際し、浦和サポーターの反応に対し、次のようにも語った。

「いろいろありましたが、本当に期待してくれているファンの方もいてくれたので、その方たちには申し訳ないと思っています。また、この仕事をしていると、心無い声や批判も聞こえてくるので、それは仕方ないですが、その人たちを見返したいです。レッズには本当に感謝しています。この結果を望んでいたわけではありません。チームのために一生懸命にやってきた思いは、自分の中にはあります。もう一度、点を取りまくって、マリノスの優勝に貢献したいです」

 ちなみに背番号「41」については、東京ヴェルディ時代にお世話になっていた現・強化担当者から声を掛けてもらったこともあり、「ヴェルディにいた時に41番をつけていました。これも縁なのかなと思い、原点に返った気持ちで『41』に決めました。14番をひっくり返したというわけではありません」と説明した。

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[文:塚越始]

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