【再掲載】ゴール後に久保建英が送った『K』サイン、当事者は「寝てて見てないよ」(2020.7.9)
久保建英。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
横浜F・マリノスとユース日本代表のチームメイトだった山田康太の誕生日を祝福。
東京オリンピック・グループリーグ初戦・南アフリカ代表戦、ゴールを決めた日本代表の久保建英が送った「K」サイン。それはもしかすると……。スペイン・マジョルカ時代の記事を再掲載する。
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[スペイン1部 35節] マジョルカ 2–0 レバンテ/2020年7月9日(日本時間10日2:30)/エスタディ・デ・ソン・モイシュ
スペイン(ラ・リーガ)1部リーグ、RCDマジョルカの日本代表MF久保建英(現・ヘタフェCF → レアル・マドリード)がホームでのレバンテUD戦、1-0で迎えた84分に試合を決定づける2点目を叩き込み勝利に貢献した。チームは2部降格圏の18位のままだが、残り3試合、奇跡の1部残留へ望みを残した。
立ち上がりからチャンスを作り出していったマジョルカは、40分、U-21スペイン代表ポゾのクロスに、コロンビア代表クチョ・エルナンデスがヘッドで合わせ先制に成功。久保も縦へ抜け出すドリブルやカットインから好機を作り出していく。
しかし1部残留に希望を残すためには「勝点3」がほしいマジョルカだが、後半は拮抗した展開に――。迎えた84分、右サイドのセンターライン付近から久保がドリブルでペナルティエリア内まで持ち込み、右足で強烈なシュートを放つ。GKに弾かれたボールをFWアンテ・ブディミルがつなぎ、サルバ・セビージャが再びフィニッシュ。このこぼれ球を久保が左足で押し込んでみせた。
するとゴール後、久保は両手で『K』の文字を作ってメッセージを発信する。
これは今季横浜F・マリノスから水戸ホーリーホックに期限付き移籍するMF山田康太(現・モンテディオ山形)が、7月10日に21歳の誕生日を迎えたことを祝福してのパフォーマンスだった。現地時間は7月9日だが、時差で日本は10日早朝3時過ぎ。最も早い“誕生日プレゼント”になったかもしれない。
久保は試合を終えたあと、自身のインスタグラム( @takefusa.kubo )を更新。ストーリーズで、日本時間の10日になった直後、山田に祝福の連絡をしていたことが明かされている。しかし久保がゴールシーンで山田に、「『K』したんだけどそこスルーするの?」と問いかけると、さすがに日本時間深夜とあって山田は「寝てて見てないよ」とつぶやいている。
そして山田も10日朝にインスタグラム( @y.kota_10 )で、久保のプレー写真とともに、「朝起きたらたけから康太のKやったよ!って連絡来てたけど…正直すっごい分かりづらい 笑。でも嬉しかったし負けじと頑張ります。応援してくれてる人たちのメッセージも読ませてもらってます。#プレゼントはいつまででも募集してます 笑」と、元チームメイトの活躍と祝福を喜んでいた。
久保はリーグ32試合・4得点・5アシスト。マジョルカはリーグ9勝5分21敗の勝点32(37得点・59失点)で18位のままだが、1部残留圏内の17位SDエイバル、16位デポルティーボ・アラベスと暫定で勝点3差に迫り、残り3試合に。スペインリーグは勝点で最終的に並んだ場合、当該チーム同士に勝点数、得失点差が優先される。マジョルカは、乾貴士の所属するエイバルに2勝を収めているが、アラベスには1勝1敗ながら得失点差で下回っている。
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[文:サカノワ編集グループ]