内田篤人から譲り受けた「2番」。安西幸輝が鹿島復帰の湘南戦で勝利に貢献「覚悟を持ってピッチへ」
湘南戦のあとオンラインによる取材に応じた鹿島の安西幸輝。協力:湘南ベルマーレ
ラスト10分出場、アディショナルタイムに犬飼智也の決勝の2点目が決まる――。
[J1 23節] 湘南 1-2 鹿島/2021年8月9日19:03/レモンガススタジアム平塚
J1リーグ23節、鹿島アントラーズがセンターバック犬飼智也の2ゴールで湘南ベルマーレに2-1の勝利を収めた。
この試合、SCポルティモネンセからこの夏に完全移籍で加入した安西幸輝が、1-1の同点の場面で常本佳吾と代わってピッチへ。2年ぶりの鹿島での実戦復帰を果たした。
鹿島の「2番」をつけて右サイドバックに入ると、粘り強い対応と攻撃参加で流れを引き寄せる。そして90+2分、遠藤康の左コーナーキックに犬飼がヘッドで合わせ湘南の選手に当たって方向が変わり、ゴールネットを揺らし――これが劇的な決勝点となった。
安西は「まずホッとしています。スタジアムに入り、Jリーグに戻ってきたと実感しました。ピッチの外から見ていても仕掛けるプレーが少なかったので、自分からも発信していこうと思いました。監督からはどんどん仕掛けてくれと言われ、それを意識しました」と振り返った。
そして鹿島の時代を築いた内田篤人から譲り受けた「2番」について、次のように決意を口にした。
「この背番号をつけて戦うというのは、(内田)篤人くんからもらった背番号なので、覚悟を持ってピッチに立とうと改めて思いました」
26歳の日本代表サイドバックは、「(ポルトガルでは)サッカーができない時期もあり、やっとコンディションが上がってきたなか、起用してくれた監督に感謝しています。鹿島のために、たくさんの勝利で恩返ししていきたいです」と、この鹿島での復帰一歩目を勝利で飾れたことを喜んでいた。
鹿島は次節15日18時30分から、ホームで徳島ヴォルティスと対戦する。
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[文:サカノワ編集グループ]