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江坂任が浦和デビュー「改善するところばかり」。札幌戦トップ下で先発

浦和の江坂任(平川忠亮の引退試合より)。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

小泉佳穂不在のなか、悔しい敗戦に。

[J1 23節] 札幌 2-1 浦和/2022年8月9日/札幌ドーム

 東京オリンピックによる中断明けのJ1リーグ、浦和レッズは明本考浩が強烈なハーフボレーを叩き込んだものの、北海道コンサドーレ札幌に1-2で敗れた。

 小泉佳穂が不在のなか、トップ下には江坂任が入った。柏レイソルからこの夏に加入し、浦和で新天地デビューを果たした29歳の「背番号33」は、ギャップでボールを引き出して、チャンスを作り出そうとしたものの、なかなか歯車が噛み合わず。インサイドハーフのようになって相手にプレスもかけたが、そこでもしっくりとハマらなかった。そして76分、大久保智明と交代をした。

 江坂は試合後のオンラインによる取材に応じ、次のように語った。

「今日に関しては、理想通りいきませんでした。改善するところばかりでした。特長的なサッカーをしてきた相手に対し、自分たちが上手くアクセントをつけられず、ハマってしまったかなと思います」

 そのように相手の戦術にハマり、そこから思うように打開策を見出せなかったと悔やんだ。

 また前半の飲水タイムでは、ベンチにいたキャスパー・ユンカーが江坂にアドバイスを送るシーンがあった。江坂はその際のことを、次のように説明した。

「キャスパーのほうから、自分のところでスペースを空けるために、味方の選手をどのように動かしたほうがいいか、どこまで配球したほうがいいかなど、そうすればスペースができるぞと伝えてくれました。それを選手にも伝えて、そこから(ボールを)受ける数も増えました」

 どちらかというと、小泉のようなギャップを突きながらボールを引き出すパサーと異なり、まずフィニッシャーであることでパスも生きる、ざっくり言うと右利きのリオネル・メッシのようなタイプでもある。少しまだ周囲に気を遣っているような様子も見えただけに、リカルド・ロドリゲス監督がどのようにこの日本代表MFの融合を進めていくのか、むしろここからが楽しみでもある。

 浦和は8月14日、ホーム(浦和駒場スタジアム)でサガン鳥栖と対戦する。五輪明けの再開後、連敗だけは避けたいところだ。

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[文:サカノワ編集グループ]