【鹿島】ヴァイラー監督が上田綺世の移籍に言及「代わり、すぐにはいない」。日本の暑さ問われ「エジプトでは40℃以上で試合している」
鹿島のヴァイラー監督(左)と鈴木優磨。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
柏との上位対決、リーグ最多スコアラー不在の「プラン」構築へ。
[J1 19節] 柏 – 鹿島/2022年7月2日18:30/三協フロンテア柏スタジアム
J1リーグ鹿島アントラーズのレネ・ヴァイラー監督が6月30日、オンラインによる取材に応じて、2日後のアウェーでの柏レイソル戦に向けて抱負を語った。
指揮官は柏の印象について、次のように語った。
「0-4で負けた(前節の横浜F・マリノス戦)前にいくつかいい試合をしていましたし、順位表でも上にいることはもちろん分かっています。今は全ての試合がタフであり、自分たちのゴールを守ることにものすごく力をかけなければいけませんし、全員がベストのパフォーマンスを発揮しないと、求めている結果はついてこないと思っています」
鹿島は直近の名古屋グランパス戦、試合終盤にポストを2度叩くシーンがあったが、1-1で引き分けた。最近5試合は1勝3分1敗。上位に食らいつくためにも、さっそく夏場の踏ん張りどころを迎えている。
「現状を見つめると、資金力がありいい選手が揃っているチームとの戦いが続き、それぞれに勝ち負けの可能性があります。その拮抗したなか現在2位にいます。残念ながら一人また移籍する可能性があります。数か月前には、ベストのセンターバックを失う状況で、それでもまだ2位につけています。今いる選手のパフォーマンスには幸せを感じています」
ベルギー1部サークル・ブルッヘへの移籍が決定的と言われる、リーグ最多10得点を決めている日本代表FW上田綺世が練習に参加していないという。その点について改めて問われたヴァイラー監督は、次のように語った。
「サッカーは点を決めなければいけないスポーツ。トップスコアラーである選手の代わりがすぐいるかというと、そうはなりません。ただ、それでも得点を積み重ねるためのプランを練っていきます」
そのように上田の移籍前提でプランを練り直していることも明かした。
また、話題は日本の暑さに――。
「環境は全員にとって変わらないコンディションであります。そのなかでもチームの勝利のために苦しいことに取り組まなければいけませんし、一方で、ピッチ外の睡眠など休養や食事も大切で、スタッフのサポートを受けながらのリカバリーやケアの意識をより高く持つように伝えています。
(監督自身の暑さ対策は?)エジプトでも仕事をしていて、40℃を超えた試合も経験しています。『暑い、暑い』と言っているとただ暑いだけになってしまいますし、考え方ひとつで、ネガティブではなく、ポジティブに考えることで、多少楽になるのかなと思っています」
鹿島はどのような顔触れで柏戦に臨むのか。注目の一戦になる。
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