ヴィッセル神戸が会見。千布社長「J1残留は奇跡に近い」、永井SD「守備に重きを置きすぎた」。ロティーナ監督電撃解任、吉田孝行体制復活
体制交代によるオンラインの記者会見に応じた神戸の(左から)徳山大樹副社長、千布勇気社長、永井秀樹スポーツダイレクター。協力:ヴィッセル神戸/(C)SAKANOWA
招へい理由は「チーム状況や選手の特徴もよく知っている」。
J1リーグのヴィッセル神戸は6月29日、ロティーナ監督とイヴァン・パランコヘッドコーチとの契約を解除、さらに吉田孝行新監督の就任を発表。千布勇気社長、徳山大樹副社長、永井秀樹永井秀樹スポーツダイレクター(SD)が同日、オンラインによる記者会見で監督交代の経緯などを説明した。
冒頭、千布社長がロティーナ前監督が築いた守備をベースに、「よりアグレッシブなサッカーでJ1残留を是が非でも掴むため、この決断に至りました」と語った。吉田監督の復帰については、「今シーズンからヴィッセル神戸に戻り(強化部スタッフ)、チーム状況や選手の特徴もよく知っている人物ということで、この窮地を脱するため、力を貸していただくことになりました」と説明した。
今回吉田監督は、暫定ではなく強化部スタッフから正式な監督としての昇格に。千布社長は「吉田氏とともにJ1残留という、今の状況を考えると奇跡に近いかもしれませんが、掴みとるためにチーム一致団結して戦ってもらいたいと考えています」と語った。18節を終えた段階で16位ガンバ大阪・17位清水エスパルスとは6ポイント差、15位の湘南ベルマーレとは8ポイント差だが、これをひっくり返すのは「奇跡に近い」というスタンスだった。
永井SDは次のように今回の監督交代について理由を説明した。
「神戸の強みは攻撃力。(ロティーナ氏招へいは)そこで守備のところを再構築し、さらに攻撃力を生かしたいという狙いでした。ロティーナさんに関しては、非常に短い期間でしたが、守備の構築はよくやっていただけたと思います。
しかし、守備に重きを置きすぎるところも少し感じるなか、私たち強化と現場の監督、ヘッドコーチとは毎週改善点について話してきて、さらに攻撃のところを改善をお願いしたいと話し合いを重ねるなか、結果としてなかなか難しかったという判断でした」
吉田体制発足後の初戦は7月2日、アウェーでのサガン鳥栖戦になる。
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