飯野七聖が鳥栖から神戸へ完全移籍。背番号は――「この決断が正しいのか、間違っているのか、今は分かりません。だけど…」
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「どんなに苦しい状況でも、チームのために走って闘います」
J1リーグのヴィッセル神戸は6月29日、サガン鳥栖のMF飯野七聖(IINO Nanasei)を完全移籍で獲得したと発表した。背番号は大学時代につけていた「2」に決まった。
飯野は1996年10月2日生まれ、新潟県出身、25歳。173センチ・65キロ。これまでのキャリアは、上越FC ― アルビレックス新潟U-15 ― アルビレックス新潟U-18 ― 国士館大 ― ザスパクサツ群馬 ― 鳥栖 ― 神戸。
通算成績はJ1リーグ51試合・1得点、J2リーグ28試合・2得点、J3リーグ20試合・1得点。ルヴァンカップ1試合・0得点、天皇杯5試合・0得点。
飯野は神戸のファン・サポーターに次のようにコメントしている。
「サガン鳥栖から移籍してきました飯野七聖です。僕はどんなに苦しい状況でも、チームのために走って闘います。サガン鳥栖で得た武器を、今度はヴィッセル神戸のために使います。よろしくお願いします」
一方、鳥栖のファン・サポーターへ次のように感謝している。
「この度、ヴィッセル神戸に移籍することになりました。サガン鳥栖で過ごす時間は僕にとってかけがえのないものでした。本当に充実していて、自分自身このクラブで、日々成長している実感がありました。仲間やスタッフにも恵まれて、ファンの皆さんのことも本当に大好きでした。
皆さんに支えられて、今の僕があると感じているからこそ、オファーをいただいてから、本当に悩みました。お互いのチームの状況、鳥栖での立場、これから先、選手としてどうなりたいのか。今じゃなくてもいいんじゃないか。本当に色々なことを考え、悩み、自問自答しました。
ただ、選手としてさらに上を目指すことを考えた時、リーグ・ACL・天皇杯・ルヴァン杯、沢山のチャンスが残されていて、間違いなく注目されるチームで、ポジションを勝ち取り、自分の特徴を最大限発揮して活躍することができれば、今よりさらに選手として、また、ひとりの人間として価値を上げる事が出来るのではないかと思いました。
この決断が正しいのか、間違っているのか、今は分かりません。だけど、この決断が正しかったんだと胸を張って言える様にしようと、自分で選んだ道を正解にするんだと、覚悟を決めました。
この文章の中で、想いを全て語るのは難しいです。だけどこれだけはもう一度伝えさせて下さい。僕はこのクラブが大好きです。チームメイトも、スタッフも、そしてファンの皆さんの事も本当に大好きです。
ネットに記事が掲載されたとき、沢山の方から残ってほしい。行かないでほしい。というメッセージを頂きました。ほぼ無名でサガン鳥栖に来た僕が、1年半で皆さんにそう言ってもらえる選手になったんだと思うと、本当に嬉しかった。
サガン鳥栖で学び、得た全ての武器と、変わらない野心をもって、ヴィッセル神戸で新しい挑戦をしてきます。1年半、本当にありがとうございました」
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