サンプドリア、浦和ユンカーを狙う。6億円超えオファー!?「大型移籍、実現するか」
浦和のFWキャスパー・ユンカー(天皇杯、富山戦より)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
日本代表DF吉田麻也所属。母国デンマークメディアが報じる。
J1リーグ浦和レッズのデンマーク人FWキャスパー・ユンカーに、ヨーロッパの名門クラブが目を光らせている。欧州主要リーグの移籍マーケットは8月末の期限を前に、活発な動きを見せる。そうしたなか、イタリア・セリエAのUCサンプドリアが、ユンカーの獲得を検討しているというのだ。デンマークメディア『TIPS BLADET』が独自の情報として報じた。
今年5月(契約は4月)にノルウェーリーグのFKボデ/グリムトから加入したユンカーは、これまで浦和でリーグ13試合・8ゴール、カップ戦を含めると公式戦18試合・12得点・1アシストを記録。生粋のストライカーはすぐにチームに順応し、驚異的な爆発力を見せている。25日のサンフレッチェ広島戦(〇1-0)でも、決勝ゴールを突き刺してみせた。
今回の記事では「キャスパー・ユンカーの大型移籍が実現するかもしれない」と題して掲載。浦和はボデ/グリムトに約2億6000万円(1500万クローネ)を支払い補強に成功。するとサンプドリアは「倍以上」の約6億5000万円(3700万クローネ)と見られる移籍金で、ユンカー獲得を打診しているという。
同メディアは今夏、他クラブも浦和に対しユンカーの移籍について働きかけたが、浦和はこれを“拒否”したということだ。
ノルウェーリーグの2020シーズン、25試合・27ゴールを記録し、ボデ/グリムトをリーグ優勝に導くとともに自身も得点王とMVPを受賞。複数のオファーがあるなか、デンマーク人選手として新たな歴史を築きたいと、以前から関心を抱いていたアジアであり日本――浦和への加入を決断した。
コロナ禍であり、まだ観客数が制限されるなかで、拍手のみが認められ、浦和サポーターの熱い声援を背中に受けてプレーする機会は得られずにいる。そうしたなかでも27歳のレフティは浦和との抜群の相性で“フィット”し、この短期間で、新エースストライカーとなり得る活躍を見せてきた。
タイトル獲得やACL(アジアチャンピオンズリーグ)への挑戦……。物語はむしろここから始まるはずだが――。
一方、欧州5大リーグの一つであるセリエA、日本代表キャプテンである吉田麻也もプレーするサンプドリアからの誘い。「ユンカーはサンプドリアへの移籍を熱望している」「浦和が手放す準備をしているのかどうか」と記事では記されているが、真意は不明だ。とはいえ近年「Jリーグ」→「欧州5大リーグのトップチーム」 への移籍はほとんどなかっただけに(外国籍選手枠の問題ももちろんあるが)、いろいろ考えさせられる“噂”である。
サンプドリアはセリエA開幕のACミラン戦、0-1で敗戦(吉田はフル出場)。そしてストライカーの緊急補強を検討しているということだ。
注目記事:【浦和】ユンカー「世界唯一のフェイスガード」でリーグ8戦ぶりゴール!広島に勝利
[文:サカノワ編集グループ]