【浦和】スコルジャ監督の記者会見、補強に言及「我々は動いていますし、それが成功すると願っている」。福岡と見せ限られスコアレスドロー
浦和のスコルジャ監督。写真:石橋俊治/(C)Toshiharu ISHIBASHI
ハイプレスからミドルゾーンを固める守備に変更した意図も説明。さらに「(渡邊)凌磨のケガが長引かないことを願っています」。
[J1 23節] 浦和 0–0 福岡/2025年7月27日19:00/埼玉スタジアム2002
クラブ・ワールドカップ(クラブW杯)による順延分のJ1リーグ23節、浦和レッズはアビスパ福岡とスコアレスで引き分けた。
浦和は試合途中でハイプレスからミドルゾーンを固める守備に変更。結果的に、そこからホームチームは攻撃に出られず、防戦を強いられた。
浦和のマチェイ・スコルジャ監督は試合後の記者会見で、「立ち上がりは非常に良かったと思います。アグレッシブに相手に寄せ、ハイプレスからチャンスにつながりそうなところまで行きました。(マテウス)サヴィオから(金子)拓郎へのアーリークロスの時、もっと何かできたのではないかと思います。その後拮抗し、ゾーン2でプレーする機会が増えました」と、まず立ち上がりの攻防を振り返り、次のように続けた。
「そのなかで、相手の作ったチャンスは、個人のミスからのものでした。そして後半も立ち上がりは、ハイプレスを掛けに行きました。ただ相手のゴールキーパーが高い位置でビルドアップしていたので、一度、ミドルゾーンで待ち構えてそこから出て行く形にしました。
現在のフィジカルコンディションを考えて消耗させないためのものでした。そのなかで何度かボールを回収できましたが、いいカウンターにつなげられませんでした。アビスパのセンターバック3人が非常に好調で、そこを打ち破れませんでした」
そして試合終盤、指揮官としては、もう一度ハイプレスを掛けに行ったという。
「試合終盤の交代でもう一度ハイプレスをかけるようにしました。サヴィオが倒れたシーンでは、本人はコンタクトがあったと言っていましたが……(VARを含め)チェックをしてファウルがなかったという判断でした。もちろんレフェリーの判定を尊重しなければいけません」
「(福岡は)京都戦で背の高い選手を最後に2人投入していました。そのことが頭にあり、最後のカードは迷いました。そしてなかなか破れずにいた3バックに対し、中島翔哉の個人プレーに掛けてみました。実際翔哉からタカ(関根貴大)へのボールはありましたが、今日はアタッキングサードでの効果的なプレーができませんでした」
ただ日本代表DF安藤智哉がパワープレーで前線に入るなど、「高さのある選手を前線に入れて、それは私たちにとって楽な展開ではありませんでした」とも振り返る。
「首位との差をより詰めることを望みましたが、それが少ししかできなかったのは残念です。相手も良かったなか、頑張って勝ち取った1ポイントでもあります」
スコルジャ監督はこの勝点1をポジティブに受け止めようとしていた。
また、この日欠場した渡邊凌磨について、「(渡邊)凌磨のケガが長引かないことを願っています」と語った。また夏の補強について、「我々は動いていますし、それが成功することを願っています」とも言及した。
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全チームが24試合消化で並び、浦和は勝点38で8位。このあと中断し、チームは8月6日に天皇杯でモンテディオ山形、9日にJ1リーグ横浜FC戦と、それぞれ敵地で対戦する。