×

モイーズは冨安獲得に後ろ向きだった。アーセナル移籍の舞台裏

冨安健洋。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

マーケット終盤、ウェストハム浮上も「確信を持てず」。

 日本代表DF冨安健洋(TOMIYASU Takehiro)が8月31日、イタリア・セリエAのボローニャFCからイングランド・プレミアリーグのアーセナルFCへの完全移籍が決定した。

 アーセナルのスペイン人DFエクトル・ベジェリンがレアル・ベティスに期限付き移籍することに。そこでサイドバックの補強が急務となるなか、クラブはこれまでにもリストアップしていた冨安の獲得に向けて、ボローニャと交渉をスタートさせた。そして違約金2000万ユーロ(約26億円)に、オプション(ボーナス)最大300万ユーロ(約3億9000万円)を付帯することでまとまった。

 一方、マーケットの終盤、冨安の獲得候補に浮上したのがウェストハム・ユナイテッドFCだった。

 しかしデビッド・モイーズ監督が“ゴーサイン”を出さなかったことで、契約は一旦ストップしたという。

『イブニング・スタンダード』によると、ウェストハムの獲得候補リストには1月から冨安の名前があった。そして今回サイドバックを探した際、モイーズ監督は冨安について「プレミアリーグで通用する確信を抱けなかった」として、獲得を躊躇ったそうだ。

 そうしたなか、現在リーグ最下位に沈み守備のてこ入れも必要だったアーセナルが、東京オリンピックでも活躍し、サイドバックとセンターバックに対応できる冨安との契約まで、一気にこぎつけたということだ。

 冨安は1998年11月5日生まれ、福岡県出身、22歳。アビスパ福岡の下部組織からトップチームに昇格し、その後、シント=トロイデンVV(ベルギー1部)、ボローニャでプレーしてきた。セリエA2年目の昨季は31試合・2得点を記録した。

注目記事:【日本代表】オマーン戦スタメン予想。冨安と守田不在、柴崎がボランチ復帰か│W杯アジア最終予選第1戦

[文:サカノワ編集グループ]

Ads

Ads