パワハラ疑惑、鳥栖から新たな告発。東京Vの事案含め「大変残念なこと」、Jリーグのステータスは『事実確認中』
写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
「過去にも事象が起きたなか、学びを忘れかけているとすれば、きちんと強調しなければいけない」
Jリーグは9月7日、第2回社員総会と第9回Jリーグ実行委員会後のメディアブリーフィングを実施した。そのなかで、一部で報じられてきたサガン鳥栖、東京ヴェルディのトップチーム監督によるパワーハラスメント疑惑について質疑があった。
Jリーグのコンプライアンス担当者は、「大変残念なことだと認識しています。現場における続けての報道であり、また通報があった事実は認識しています。Jリーグとしては『事実を確認中』というステータスにあります」として、次のように現状と今後の対応について語った。
サガン鳥栖の件はすでに報告されている選手に対する足払いと叱責の問題とは別の件について、告発文(通報の予告)が届いていることが報告された。リーグは「情報を集めています。リーグとして今後、調査するのかしないのかを含め検討しています。クラブとも連絡を取り合っています」と説明した。
一方、東京Vの件については、7日時点でクラブから報告書はまだ到着していない。クラブとは継続的に情報交換、進捗状況は確認中。「報告書が届いたあと、我々が取るべき対応を決定したいと考えています」ということだ。
そうしたなか、コンプライアンス担当者はリーグとしてのスタンスを次のように説明した。
「過去にいろんな事象が起きたなか、学びを忘れかけているとすれば、きちんと強調しなければいけない。人格否定につながる言動は許されません。また、アンダーカテゴリー世代を含め、人権啓発や教育に力を入れていかなければいけないと思っています。予防啓発と事前・事後の対応、リーグの体質として、さらに強化していかなければならないとして、動き始めています」
村井満チェアマンも慎重な事実確認を進めるとともに、迅速な対応を取っていく重要性を強調していた。
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[文:サカノワ編集グループ]sa