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なぜ冨安健洋は62分で交代したのか?アルテタ監督が答える。プレミアリーグデビュー、アーセナル今季初勝利に貢献

アーセナルでプレミアリーグデビューを果たした冨安健洋。(Photo by Ryan Pierse/Getty Images)

「まさにポジティブ。彼と会った第一印象は――」

[プレミアリーグ 4節] アーセナル 1-0 ノリッジ/2021年9月11日15:00(日本時間23:00)/エミレーツ・スタジアム

 イングランド・プレミアリーグ、アーセナルFCに加入した日本代表DF冨安健洋が9月11日、ノリッジ・シティFC戦で4バックの右サイドバックとして先発し、新天地デビューを果たした。立ち上がりからアグレッシブにプレッシングをかけて、流れからシュートも放つなど、サポーターの声援の後押しを受けて、この新天地で戦う喜びを表現。開幕から3連敗中だったチームに、1-0の今季初勝利をもたらすことに貢献した。

 冨安はスコアレスだった62分、サンビ・ロコンガとともに最初の2枚のカードで交代に。エミール・スミス=ロウ、トーマス・パルティと代わっている。

 ミケル・アルテタ監督は試合後の記者会見で、冨安のパフォーマンスとともに、なぜそのやや早い段階で交代を告げたのかと問われ、次のように答えている。

「まさにポジティブ。彼と会った第一印象は、喜びと幸せ、そして良いエネルギーに満ち溢れていました。彼がピッチに立った瞬間、本当に集中していました。決意は強固であり、役割をよく理解していました。ただ、彼は足がつっていました。ここでは1日半しか練習していませんし、それまで移動を伴いました。エモーショナリーになる初めての試合でもあったため、まず休ませなければなりませんでした」

 そのようにハイテンションの攻防を繰り広げ、アーセナルが流れを掌握しかけていた時間での交代について説明。結果的にその采配から、66分、ピエール=エメリク・オーバメヤンの決勝ゴールが決まった。

 アルテタ監督はこの勝利を次のように喜んでいる。

「(ビジョン実現に近づいた?)何か月も前から兆しはありました。今日あなたが目撃したのは、(最近とは)まったく別のチームだったはずです。私たちは何かを変えようと、そして改善しようとしてきました。みんな何を手に入れたいのか分かっていますし、今日まさにそこへの第一歩となりました」

 レアル・マドリードから完全移籍で加わった22歳のノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴール、20歳のブカヨ・サカ、21歳のサンビ・ロコンガをはじめ、若いタレントが中心となって新たなチームを歴史を作ろうとしている。指揮官はその「一歩」になったと頷いた。

 冨安が上々の、そして堂々とアーセナルでのデビューを果たした。

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[文:サカノワ編集グループ]

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