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まずまずの鎌田大地パス成功90%、しかしフランクフルト開幕から8試合勝利なし

フランクフルトの鎌田大地。(Photo by Christof Koepsel/Getty Images)

ケルンと引き分けてリーグ5分1敗…。次週はELのあとバイエルン戦。

[ブンデスリーガ 6節] フランクフルト 1-1 ケルン/2021年9月25日15:30(日本時間22:30)/ドイチェバンク・パルク

 ドイツ・ブンデスリーガ、アイントラハト・フランクフルトは1-1で1FCケルンと引き分けた。日本代表の鎌田大地は途中出場し決定的な場面があったものの、ヘディングシュートを合わせ切れなかった。パス成功率は90パーセントと起点となり上々のパフォーマンスを見せたが、またもチームを勝利へ導けなかった。一方、長谷部誠はベンチ入りしたものの出場機会を得られなかった。フランクフルトはリーグ5分1敗。

 新型コロナウイルス感染症対策の入場規制も次第に緩和されて2万5000人が入場。しかも歓声を送ることも、歌をうたうことも認められるとあって、スタジアムの雰囲気が選手の背中を後押しし、その闘志をも引き出す。

 1-1で迎えた61分に鎌田は投入される。フランクフルトの布陣は4-4-2でスタートしたが、その交代とともに4-2-3-1に変更。鎌田はトップ下に入る。すると、63分、右サイドからのクロスに、鎌田がゴール前でフリーで待つが……。ヘディングシュートを合わせきれずショットは枠外へ。

 そのあと鎌田は確実にボールを収めて起点となるものの、肉弾戦を好むケルン寄りとも言える判定にも苦しみ、結局最後までゴールをこじ開けることはできなかった。

 ただ限られた時間のなか、パス10本中9本成功(パス成功率90%)、ボールタッチ24回、走行距離4.01キロなど、その安定したパフォーマンスは光った。

 今季就任したオリバー・グラスナー監督は、鎌田のそういったセンスを買っている。しかし前線からのより強度の高い、しかも激しい守備を求めているため、日本代表のトップ下はなかなかレギュラーの座を確保できずにいる(ただ現在いるタレントの中での戦術的な最適解を見出そうともトライしている)。世界で主流になる戦い方の一つでもあるだけに、何とかその中で地位を確立させたい。

 また長谷部も強度重視の4バックが採用されるなか、出場機会を得られずにいる。アディ・ヒュッター前体制下のように、ゴールを奪うためパススピードをアップさせたい時には恰好のタレントであるはずだが、あと一押しが不足するなか、そういったチャンスは訪れずにいる。

 フランクフルトはなんと今季開幕から8試合勝利なし。そして次週はアウェーでのヨーロッパリーグ(EL)グループリーグ2節ロイヤル・アントワープFC、週末には同じくアウェーでのリーグ7節バイエルン・ミュンヘン戦という連戦が続く。

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[文:サカノワ編集グループ]

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