「あなたちは日本で最も上手い」大槻監督が送った心のこもった”最後のハーフタイムコメント”
浦和の大槻毅監督。(C)SAKANOWA
スコアレスドローに終わった試合後、ロッカーに戻る際にサポーターから大きな拍手が送られる。
[J1 9節] 浦和 – 札幌/2018年4月21日/埼玉スタジアム2002
ハーフタイム、浦和レッズの大槻毅監督は「焦れずに戦おう。きつくなっても、プレーの質を落とさないように」と選手にゲキを飛ばし、次のように言って送り出した。
「あなたたちは日本で最もサッカーが上手い人たち。プライドを持ってプレーしよう」
この日が暫定監督として指揮を執る最後の試合となった。対する北海道コンサドーレ札幌を率いるのは昨季途中まで5年半浦和の監督を務めたペトロヴィッチ氏。前半はひとときも集中を切らさない拮抗した展開が続いた。そして後半に向けて、大槻監督はそのように選手たちの背中を押した。
後半に入っても浦和は運動量を落とさず、主導権を握った。札幌のスピードに乗った際に鋭い縦の仕掛けにも対応しながら、勝機を見出そうとする。交代カードは80分を過ぎてから切っていった。それでもゴールは奪えずスコアレスドローに終わる。
ピッチからロッカールームに戻る際には、浦和サポーターから大きな拍手が起きた。
文:サカノワ編集グループ