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Jリーグ規律委員会の処分取り消し、J3福島「正直ほっとしております」

(C)SAKANOWA

選手エントリー問題でJFA発表。

 J3リーグの福島ユナイテッドFCの鈴木勇人社長は10月14日、選手エントリー不備問題で、日本サッカー協会(JFA)不服申立委員会に訴えていた不服申し立ての一部が認められ、Jリーグ規律委員会により「0-3没収試合」とされていた判断取り消しと、当初の試合結果である福島の「2-0勝利」に戻す判断が下されたことを受けて、コメントを発表した。

 これは5月16日の八戸戦、Jリーグの定めた新型コロナウイルス感染症の検査結果の報告を怠っていたことが判明し、「2-0」の結果が「0-3」に勝点剥奪されるという最も重い処分が下されていたもの。しかし、この試合に出場していた選手は陽性明けでの別の検査の結果、陰性と判明していた。さらに、その陰性結果をマッチコミッショナーに伝えたことで、試合エントリーが認められていたため、今回情状酌量すべきであるという判断が下された。

 鈴木勇人社長は次のように公式サイトでコメントしている。

「この度の不服申立に対して慎重かつ公平に審議を賜り、原懲罰の一部取消しの決定になったことに対して正直ほっとしております。関係頂きましたすべての皆様にお礼申し上げます。

 また、激励を頂いた全国のファン.サポーターの皆様に心から感謝いたします。

 しかしながら、クラブの不備によって起因した問題であり、事実に対して真摯に向き合い、再発防止だけでなく、クラブ体制の充実と地域の発展のためにこれからも全力で取り組んでまいります。

 また、先に処分が科されたマッチコミッショナーの方々は、これまで常に平等にクラブに寄り添いながらリーグの発展に尽力されてきた方々です。是非とも以前のように現職に戻して頂けるよう切に希望いたします。

 福島ユナイテッドFCは皆様の応援に応えるため、決してあきらめることなく残りのシーズンを戦い抜きます。これまで以上の熱い応援をよろしくお願いいたします」

 一方、Jリーグの主張する「エントリー資格のない選手を出場させた」という判断は認められ、福島に対する罰金(150万円)はそのまま科されることになっている。

 福島はこの決定により、10勝3分8敗(29得点・26失点 得失点+3)の勝点33が、11勝3分7敗(31得点・23失点 得失点+8)で勝点36に変更された。ただし福島には、来季のJ2クラブライセンスは付与されていない。

 一方、今回の決定は、浦和レッズがCAS(スポーツ仲裁裁判所)に上訴している同じく選手エントリー問題についても影響が出そうだ。

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[文:サカノワ編集グループ]

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