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新潟S加入の李忠成が記者会見。背番号19に決めた意外な理由とは!?「36歳ならではの価値観で貢献」

アルビレックス新潟シンガポールへの加入が決まり記者会見を行った李忠成。 (C) Albirex Niigata FC (S)

全タイトル獲得と昇格の経験、「後輩につなぐ」。

 京都サンガF.C.を退団しシンガポール1部リーグのアルビレックス新潟シンガポールに加入することが決まった元日本代表FW李忠成(LEE Tadanari)が12月29日、オンラインによる取材で決意と抱負を語った。

 李は複数あったオファーの中から新潟Sでの戦いを決断。「できるのかどうか分からないそのチャレンジがとても楽しみだった」と理由を語った。

「18歳でプロサッカー選手になり現在36歳、プロ19年目を迎えます。若い時と36歳で見える景色は全く違います。夢を追いかけていたのが20代でした。30代に入り、35、36歳となると価値観が変わっていきます。サッカーを通じて人のために何ができるのか。感動を作り上げること、与えること。それはもちろんゴールなのかもしれませんが、他にもあると感じています。またサッカーを通じて社会貢献であり、人とのつながりが大きなものとなっています」

 そうした可能性と若い選手たちの能力を引き出すためにも、新潟Sに決めたと言う。

「様々なオファーがありましたが、リーグがどこかではなく、新潟シンガポールというチームが今の価値観に合うチームで、僕が一番チャレンジして、それをかなえることができるのかどうかが分からない、そのチャレンジができるところが楽しみであり選びました」

 日本では全てのタイトルを獲得し、今季は京都サンガF.C.でJ1昇格を果たした。サウサンプトンFCではチャンピオンシップからプレミアリーグへの昇格にも尽力した。その経験を還元し「後輩たちへつないでいきたい」――そのように李は溢れる闘志と意欲を口にした。

 また、背番号「19」が決まった意外な理由も明かされた。

 当初、李の象徴でもある「20」が用意されていた。しかしこの発表直前、李の母からボソッと、実は「9」が好きだと明かされたそうで、「こういうことぐらいでしか親孝行ができないので」と、李が是永大輔代表へ「19」にしたいと申し出たそうだ。

 李は1985年12月19日生まれ、東京都出身、36歳。182センチ・73キロ。これまでのキャリアは、FC東京U-18 ― FC東京 ― 柏レイソル ― サンフレッチェ広島 ― サウサンプトンFC(イングランド) ― FC東京 ― サウサンプトンFC(イングランド) ― 浦和レッズ ― 横浜F・マリノス ― 京都。

 日本代表では国際Aマッチ通算11試合・2得点。昨季J2リーグで17試合・0得点。Jリーグ通算354試合・79得点。

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[文:サカノワ編集グループ]

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