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【浦和】伊藤敦樹「チームの武器になる」待望ミドル弾!FC東京戦前日、強化部から受けていたゲキとは?

浦和の伊藤敦樹。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

「それを言われたこともあって、より意識していたところもありました」

[J1 21節] 浦和 3-0 FC東京/2022年7月10日19:03/埼玉スタジアム

 J1リーグ21節、浦和レッズのMF伊藤敦樹がFC東京戦の50分、左足のミドルを突き刺して、チームに貴重な2点目をもたらした。チームはダヴィド・モーベルグの先制点、大久保智明の今季初ゴールとなる3点目で、3-0の快勝を収めた。

 1-0で迎えた後半開始早々の50分、右サイドからのパスを中央で受けた浦和の『3番』がゴール正面約24メートルの位置から、「左足でしたが思い切り振り切りました。少し力んだものの、コースが良かったので入って良かったです」と、グラウンダーで枠を捉えるショットを突き刺した。

 伊藤は試合後のヒーローインタビューで「ミドルシュートはずっと狙っていて決めたかったので、気持ち良かったですし、嬉しかったです」と率直な気持ちを口にしていた。

 伊藤によると、実はこの試合前日、強化部スタッフから「今シーズンはミドルで2、3点は決めろよ!」と言葉を送られていたという。

「毎試合あそこで打てるチャンスはありました。それを言われたこともあって、より意識していたところもありました。あの場面、左足だったので、これまでだったら、もしかしたら打っていなかったかもしれません。今回はパスをもらう前から打とうと考えていましたし、その意識が得点につながったのかなと思います」

 伊藤として、浦和としても、欲しかったボランチからのミドル弾。彼自身にとっても、チームにとっても、新たな武器に――希望のゴールとなった。

 伊藤は決して“ミドルの呪縛”のようなものはなかったと言う。

「僕が決めることで、自分の存在価値を高めると言いますか、武器は増えます。自分があそこでミドルを打てることで、より脅威も与えられます。そういったなかでのミドルシュートを今日決められたのは自信につながり、チームとしても一つバリエーションを増やすことができたのかなと感じています」

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