【札幌 0-0 鹿島】安西幸輝と不満爆発のサポーターが一触即発。一方、ミシャ「この展開で点を取れなかったことは非常に不満。ただ…」
鹿島の安西幸輝。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
鈴木優磨と仲間隼斗不在のなかで、2戦連続ドロー。
[J1 21節] 札幌 0-0 鹿島/2022年7月10日14:00/札幌ドーム
J1リーグ21節、北海道コンサドーレ札幌対鹿島アントラーズの一戦は、スコアレスで引き分けた。試合後には拍手で選手を迎える鹿島サポーターのなかで、一部が大声で選手たちに不満をぶつけ、それに対し、安西幸輝が詰め寄り一触即発になる場面があった。
鹿島は日本代表FW上田綺世がセルクル・ブルージュに移籍したなか、鈴木優磨、仲間隼斗がメンバー外に。エヴェラウドが今季リーグ初先発を果たした。
しかし立ち上がりから主導権を握ったのはホームチームだった。右サイドの金子拓郎を突破口に、興梠慎三が何度か決定機を作り出す。しかし、そこをモノにできない。
一方、鹿島は終盤に押し返して、アルトゥール・カイキが決定機を作り出したが、GK菅野孝憲の好セーブにあいゴールを割れなかった。
試合後、ゴール裏にあいさつに行った鹿島の選手たちに対し、一部サポーターが不満を爆発。それに対して安西が詰め寄り、チームメイトが間に入って静止する場面もあった。
試合後のフラッシュインタビューで、札幌のミシャことペトロヴィッチ監督は「この展開で点を取れなかったことは、非常に不満です。ただケガ人の多いチーム状況で、上位の鹿島と引き分けられたのは前向きに捉えています。厳しい状況でもこうした強い相手に五分以上に戦えると示せたのは、今後に向けたポジティブな材料になると思っています」と、この1ポイントをプラスに捉えていた。
一方、鹿島のレネ・ヴァイラー監督は「前節3失点を喫し(セレッソ大阪戦/△3-3)、失点をしないようにと、そこはできました。一方、今度はストライカー不在のなかで得点を決めるところにチーム全体で取り組みましたが、それができずスコアレスの引き分けに終わりました」と悔やみ、改めて改善点と向き合い、次節のホームでのヴィッセル神戸戦に臨む覚悟を示した。
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