【浦和2-3湘南】渾身弾の山田直輝「本当に勝利が必要だった」
湘南の山田直輝。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
埼スタで湘南のユニフォームを着て先発したのは初めて。
[J1 18節] 浦和 2-3 湘南/2021年6月20日/埼玉スタジアム
湘南ベルマーレのMF山田直輝が浦和レッズ戦後にオンラインによるメディア取材に応じて、反撃の狼煙をあげたゴール、そして逆転勝利について喜びを語った。
「本当に勝利が必要でした。勝てたことがチームにとって一番で、相手がどうこうとか個人的な感情を抜きにして大事な1勝だったと思います」
0-1で迎えた27分、相手の連係ミスを突いて、最後は後列から飛び込んで右足を振り抜いた。ボールは槙野智章の股を抜けながらその足に当たって弾道を変え、好調だったU-24日本代表GK鈴木彩艶の牙城を破りゴールネットを揺らした。
「最初上手くいかなくて、得点が決まるちょっと前にやり方を少しだけ変えて、それが結果に出ました。あの時間帯に追い付けて、心の中でも余裕ができました。自分の得点が勝利につながったのはすごく嬉しいです」
山田が湘南のユニフォームを着て、埼スタで先発したのは今回が初めてだった。それだけに古巣のサポーターの前で、改めて現在の進化した価値を示すためにも『結果』を欲していたと言う。
「浦和も湘南もすごくスタイルがハッキリしているので、そのぶつかり合いになると思っていました。真っ向勝負を挑み勝てたのは良かったと思います。埼スタでの対浦和でスタメン出場したのは初めてで、最初から出られるのは嬉しかったですし、自分が元気にしている姿を見せなければいけないサポーターも来てくれていました。(2点目は元浦和の岡本拓也が決めたが?)たまたま僕と拓也が決めただけで、本当に勝つために必死に戦っていました。その結果、二人が決められたのは良かったと思います」
この一撃が呼び水となり、ウェリントン、岡本と決めて3-2の勝利――。これで今シーズンは19試合・4ゴール。チームも暫定13位に浮上した。
湘南のナンバー10として、山田直輝が強烈な輝きを放った。
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[文:サカノワ編集グループ]