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久保建英の同僚ツイートが波紋。VAR弊害で極悪タックルへのレッドカード撤回、指揮官は審判批判を否定

ダニ・ロドリゲスへのファウルで、一度はバレンシアにレッドカードが提示されたが――。(Photo by Fran Santiago/Getty Images)

カディス戦、APPのチェックにより――。

 日本代表MF久保建英の所属するRCDマジョルカは11月7日、エルチェCFとホームで対戦する。右ヒザを傷めてリハビリ中の久保は今回も欠場することになる。

 この試合を前に、直近のカディスCF戦(△1-1)での問題のシーンを巡り、スペイン国内で物議を醸している。

 70分、背後へ抜け出してビッグチャンスを迎えたマジョルカのダニエル・ロドリゲスに対し、カディスのイサーク・カルセレン・バレンシアが完全に足を狙った劣悪タックルをかます。

 主審は即座にバレンシアへレッドカードを提示した。

 ところが――。そのプレーの始点、カディスの選手に対してのファウルがあったのではないかとVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が進言する。

 そして主審はOFR(オン・フィールド・レビュー)で確認。バレンシアへのレッドカードを撤回し、その前のプレーで相手の足を踏んだとしてイドリス・ババにイエローカードを出したのだ。

 つまり、VARの弊害と言えるが、攻撃の始点となるAPP(アタッキング・ポゼッション・フェイズ)まで遡ってのチェックにより、そこでのファウルが優先され、ダニ・ロドリゲスへの非常に危険なプレーは“なかったこと”として見逃される事態となった。

 するとダニ・ロドリゲスは試合後、SNSのツイッターで「恥ずかしくないか! 新たに昇進した人でも、私を産んでくれたお母さんでも良いです! 彼らはプロとして、そしてクラブとして、私たちを見下しています」とつぶやいた。

 これが主審への批判にあたるのではないかと、波紋を広げたのだ。スペインメディアでは、審判批判を公然とした場合、規律委員会の懲罰による4~12試合の欠場が科されると報じていた。

 ただマジョルカのルイス・ガルシア監督はエルチェ戦前の記者会見でこの問題について、「審判に対しての批判ではありません。ダニは非常に荒いキックを受けて、大ケガを負っていた可能性もあります。そういった文脈ではないでしょうか」と、ダニ・ロドリゲスをかばった。

 大ケガをさせても、受けても“ノーファウル”になる――。現行のVARのルールでは、起こりうる事象である。とはいえ確かに選手生命をも脅かすようなタックルを受けたダニ・ロドリゲスとしては“何か”を発したかった。その気持ちも理解できそうだ。

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[文:サカノワ編集グループ]

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