【鹿島1-0浦和】土居聖真が決勝点。鹿島の「戦闘力」際立つ
鹿島の土居聖真。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
後半修正の浦和が主導権を握りかけたが…。
[J1 35節] 鹿島 1-0 浦和/2021年11月7日14:03/カシマサッカースタジアム
J1リーグ35節、鹿島アントラーズが土居聖真のゴールで、浦和レッズに1-0の勝利を収めた。
「戦闘力」を前面に押し出す鹿島に対し、浦和も球際での強度を保ちつつポジショニングで優位性を保とうと試みる。ただ前半は鹿島があらゆる局面で上回り、36分、コーナーキックの流れから土居聖真がねじ込んで先制する。
後半に入り、浦和は早々にキャスパー・ユンカーをベンチに下げて、江坂任を最前線に配置する「ゼロトップ」に。中盤タイプを増やして劣勢だったミドルゾーンで優位性を増す戦略に打って出て、これが奏功。次第に敵陣で試合を進める時間が増える。
しかし鹿島も選手交代をしながら、強度を保つ。むしろ前線にエヴェラウド、荒木遼太郎を投入するなど前へ比重をつけていく。
最後は槙野智章が前線に入るというスクランブルに打って出た浦和だが、これは通用せず……。交代出場した興梠慎三のヘディングシュートが、GKクォン・スンテに止められて試合終了となった。
浦和のリカルド・ロドリゲス監督は試合後の記者会見で、「神戸、川崎、そして今回の鹿島と、強い相手、またアウェーで、どのようにすれば勝てるのか。そこに考慮し戦っていければと思います」と語った。
一方、鹿島の相馬直樹監督は「本当にサポーターが後押ししてくれた勝利。いい立ち上がりをしようと話していたなか、本当にいい立ち上がりから点を奪えました。もっと点を取らなければいけませんでしたが、最後まで粘れるパワーをもたらしてくれました」と語った。
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[文:サカノワ編集グループ]